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前斜角筋(ぜんしゃかくきん)




 

斜角筋群(前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋)の一つ。

頸椎と第1肋骨をつなぐ呼吸筋の一つで、肋骨を引き上げ、吸気を補助する働きを持つ。

胸鎖乳突筋と前斜角筋との間を鎖骨下静脈が、前斜角筋と中斜角筋、鎖骨がつくる隙間(斜角筋隙)を鎖骨下動脈と腕神経叢が通過。

そのため斜角筋群の酷使により神経、血管が圧迫されると、手のしびれ、腕のだるさなどを引き起こす(斜角筋症候群、胸郭出口症候群の一つ)。

主な発症理由は重いものを持つ、なで肩、ハードなトレーニング、オーバーハンドスポーツなど首の筋肉に負担がかかる動作。

また、もともとの体型などによる不良姿勢により、前斜角筋と中斜角筋の隙間が狭くなることで起こる。

<起始>

・第3、もしくは第4~第7、もしくは第6頸椎の横突起前結節

<停止>

・第1肋骨の前斜角筋結節

<支配神経>

・頸神経叢、腕神経叢(C4・C5~C7)

<主な働き>

・頸椎の屈曲、側屈

・第1肋骨の挙上

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