またカフェインは常用性があるので、感覚的には効きにくくなっていきます。山の中を眠らずに走り続けるトレイルランなどの競技では、カフェインの効果をしっかりと出すために競技までのしばらく期間はカフェイン断ちをする選手もいたりします。
コーヒーにはカフェイン以外にもクロロゲン酸というポリフェノールが含まれています。じつはカフェインよりもクロロゲン酸の方が豊富に含まれています。強い抗酸化の力があり、がんや糖尿病、動脈硬化などにも効果があるとされています(もちろん食品の範疇ですが)。
また抗肥満などの効果もあるので、カフェインの効果と合わせてコーヒーにはダイエット効果が期待できると言われたりもします。もっとも、ただ飲むだけで痩せるというほどおいしい話ではありませんが。
桑原弘樹(くわばら・ひろき)
1961年4月6日生まれ。1984年立教大学を卒業後、江崎グリコ株式会社に入社。開発、経営企画などを経て、サプリメント事業を立ち上げ、16年以上にわたってスポーツサプリメントの企画・開発に携わる。現在は桑原塾を主宰。NESTA JAPAN(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会 日本支部)のPDA(プログラム開発担当)。また、国内外で活躍する数多くのトップアスリートに対して、サプリメント活用を取り入れた独自のコンディショニング指導を行ない、Tarzan(マガジンハウス)など各種スポーツ誌の企画監修や執筆、幅広いテーマでの講演会など多方面で活躍中。著書に「サプリメントまるわかり大事典」(ベースボールマガジン社)、「私は15キロ痩せるのも太るのも簡単だ!クワバラ式体重管理メソッド」(講談社)、「サプリメント健康バイブル」(学研)などがある。プロフィール写真のタンクトップにある300/365の文字は、年間365日あるうち300回のワークアウトを推奨した活動の総称となっている。300日ではなく300回であることがポイントで、1日2回のワークアウトでも可。決して低くはないハードルだが、あえて高めの目標設定をすることで肉体の進化が約束されると桑原塾は考え、実践している。