ランニングのモチベーションもアップ! おすすめのグッズを教えて【春のランニング特集#3】




気温も暖かくなり、外で体を動かしたい季節が到来しました。特別な器具なども必要なく、気軽に実践できる運動といえば「ランニング」なのではないでしょうか。とはいえまったくの初心者となれば、「どうやって始めたらいいのか」「メニューの組み方は」など悩んでしまうこともあるかと思います。そこでY personal training gymの山田賢児トレーナーに、ランニングについて様々な角度からインタビューを実施。最終回では、ランニング初心者に向けたウェアやシューズ、サプリメントの選び方をご紹介します。

――ランニングを始める際、何を用意したらよいのでしょうか。

「まずおすすめしたいのは、自分の足に合ったランニングシューズを手に入れることです。クッション性の優劣やデザインの好みなどがあると思いますが、履いていて足が痛くならないということが重要です。続いて、大事なのがクッション性。柔らかければよいというものではなく、着地をした際に、ソールが沈み込まない適度に硬さがあるものをおすすめしたいです。さらに、お気に入りのデザインのものが見つかれば、最適なパートナーになるはずです」

――最近は厚底のランニングシューズも流行っていますよね。

「ナイキが厚底シューズ人気に火を付けましたね。厚底シューズは従来のシューズに比べて、楽に前に進むことができます。厚底である分、衝撃吸収性に優れるシューズも多いかと思います。しかし、厚底ではないシューズに慣れている人は、『走りにくい』と感じる方が多いはずです。前方に傾きやすくなっているシューズを履きこなすには、骨盤を前傾させ、体幹を安定させる必要があると思います。

また、多くのランニングアスリートが履いている、硬いカーボンプレートが入っているシューズは、反発力が強く足への負担も増します。そういった点から、これからランニングを始めようとする初心者の方は、足にフィットして、クッション性に優れた、厚底ではないシューズをおすすめします。10kmくらいを問題なく走れるようになってから厚底シューズにトライするのもよいかと思います」

――山田トレーナーはどういったシューズを履いていますか。

「私はランニング用と筋力トレーニング用のシューズを分けていて、それぞれ特徴の違う2足を持っています。まず、ランニング用はアシックスの厚底シューズを履いています。こちらはクッション性と反発性も兼ね備えているシューズですね。逆に筋力トレーニング用は素足に近いような履き心地のシューズを選んでいて、簡単に折り曲げたりできるくらい屈曲性があります。シューズによって特徴も大きく違うので、いろいろ試して自分に合う一足を見つけてください」

山田トレーナー愛用のシューズたち。左がランニング用の「asics Glide Ride2」、右がトレーニング用の「丸五(マルゴ) スポーツジョグ」

ランニング用の「asics Glide Ride2」はソールがしっかりしている
「丸五(マルゴ) スポーツジョグ」はぺちゃんこにできるくらい屈曲性が抜群

――ランニングウェアも大切な道具になりますよね。

「走ると体温が上がるので、蒸れにくく、体温調節がしやすいものを選びましょう。その上で、ランニングに支障がない範囲で好きな服装を身につけてください。ランナーっぽい格好でなくてもよいと思います。また、夜に外でランニングを行なう場合は暗めの服を着ていると、周りに気づいてもらいにくく危険です。そのため、明るめの配色の服を選ぶとよいと思います」

――おすすめのサプリメントはありますか。

「ランニングよる疲労を素早く回復させるためには、水溶性ビタミンの『ビタミンB群』『ビタミンC』、それとBCAAやEAAといったアミノ酸を多く含むサプリメントをランニングの前や後に摂取するのがおすすめです。脂肪や糖の燃焼、筋肉の合成に重要な役割を果たすビタミンB群、そして酸化ストレスから細胞を守る働きをするビタミンC、素早く吸収され、筋肉を修復する材料となるアミノ酸サプリメント。これらは、エクササイズの継続を支えてくれるでしょう」

――今まで紹介していただいた要素を活用すれば、ランニングへの一歩を踏み出すことができそうですね。

「はい、ぜひチャレンジしてみてください。ランニングもウォーキングも手軽に始められるエクササイズですから。健康を支えてくれると思います。自分に合ったコツが知りたい、もしくは相談したいという方は、『Y personal training gym』までお気軽にお問い合わせください。ぜひ、個別にサポートさせていだだきます」


3回にわたりお送りしてきた、春のランニング特集はいかがでしたでしょうか。暖かくなってきた今だからこそ、積極的に運動習慣を身につけていきたいですよね。この記事を参考にしていただき、新たな一歩を踏み出していただけたらうれしいです。


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山田賢児(やまだ・けんじ)
千葉県出身。学生時代は陸上選手として活躍し、東京農業大学在学時に箱根駅伝に2回出場。その後3箇所のジムで指導を経験し、2021年に東京都、飯田橋に「Y personal training gym」をオープンさせた。ランナー経験を生かした有酸素運動指導のみならず、2014年の東京都北区フィジークでも入賞を飾るなど、ボディメイクにも取り組む。有酸素運動、ボディメイク、栄養指導の3つの側面から健康にアプローチする。
(所有資格)管理栄養士、フードスペシャリスト、加圧トレーニングインストラクター、加圧トレーニングサイクルインストラクター、日本ストレッチング協会ストレッチングトレーナーパートナー、日本ボディートレーナー協会整体師。