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佐久間編集長のパーソナルトレーナー百人斬られ(仮)Vol.5 清水恵理子(ゴールドジム原宿東京)前編




VITUP!編集長・佐久間が全国のパーソナルトレーナーさんを巡っていく「パーソナルトレーナー百人斬られ(仮)」。今回登場するのはゴールドジム原宿東京でパーソナルトレーナーを務める清水恵理子さん。40歳からトレーニングを始めて、仕事を辞めてトレーナーの道と進むことになった清水さんの歩みに迫ります。

「面白いと思うことにのめり込んでいって、気づいたらトレーナーになっていたという感じです」

 

こう語る清水恵理子さんは、少し特殊な歩みでトレーナーにたどり着きました。社会人になってすぐの頃、会社の先輩に連れていってもらったスキーにハマって、スキー検定1級を取得。これは指導者になれるレベルの腕前です。のめり込んでいるから、オフシーズンでもつねにスキーのことを考えていました。そこで筋力の維持を目的にスポーツクラブ通いを始めると、今度はエアロビクスにハマっていきます。

 

「もともとはスキーのために始めたエアロビクスが面白くなって、わざわざ寒いところに出かけなくても十分楽しいと思って、のめり込みました。エアロビクスのプログラムは先生によっていろいろ違います。そうした中でゴールドジムの表参道店がオープンした時、すごいカリスマインストラクターの方がスタジオプログラムをやると知って、友だちと一緒に入会したんです」

 

これが清水さんにとって、大きなターニングポイントとなります。エアロビクスのために入会したゴールドジムで、筋トレの魅力にハマることになったのです。

 

「ゴールドジムは今まで通っていたジムよりもいろいろマシンがあって、それを扱うのがすごく面白かったんです。いつの間にかエアロビクスよりも、トレーニングが楽しくなっていました。いろいろなマシンでトレーニングをするようになって、トレーニング友達ができました。その友達から“ボディビルの大会があるから出よう”と誘われたのが、ボディビルを始めるきっかけです」

 

初めて出場した大会では4位入賞。本人いわく「微妙な結果」に終わったことを受けて、さらにやる気が倍増。ボディビルで結果を出すべく本格的にトレーニングに取り組むようになり、数々の大会で実績を残すようになっていきました。

 

トレーニング、ボディビルに励みつつ、清水さんは薬剤師、スポーツファーマシストの資格を持ち、薬関係の仕事をしていました。自分が仕事でやっていることと、トレーニングで感じたことの両面から、進むべき道を考えるようになっていきます。

 

「薬剤師の仕事をずっとやってきて、いろいろな病気の勉強をしてきました。糖尿病、高血圧、認知症……どんな病気も予防には運動が大事です。それが大事だとわかっていても歩くことすらしない人もたくさんいます。病気になってからどんな薬を飲むかというよりも、病気にならないこと、予防のほうが大事なんですよね。だったら、薬をどうするかよりも、病気にならないためにできることに関わりたいなと思ったんです」

 

薬で病気の人をサポートするのではなく、人が病気にならないサポートをする仕事をしたい。そう考えた背景には、自身が大病を患った経験の影響もあります。

 

「2010年くらいに甲状腺がんになって、全摘出しました。生活習慣やストレスはがんの原因の一つと言われています。運動でストレスを解消したり、生活習慣を良くしたりしていれば、がんにはならなかったのかなと考えることがあります。大きな病気をしているので、もう余生みたいなものだと思っています(笑)。私は40歳からトレーニングを始めているので、若くないところから始めても、これだけ体が変わって健康になれるということ、気持ちもポジティブになれるということを実感できています。それをたくさんの人に伝えたいし、健康の大切さを知ってほしいと思ってトレーナーになりました」

 

仕事をすっぱり辞めて、NSCA-CPTの資格を取得。今年2月からゴールドジムと契約をして、パーソナルトレーナーとしての道を歩み始めました。

 

「自分はボディビル競技をやっているので、競技者に対してのアドバイスができたらいいなと思いますし、いろいろお手伝いできることもあると思います。また、自分自身が若くないところからトレーニングを始めているので、シニアの方、中高年の方にも、トレーニングの楽しさや体を動かすことの大切さを伝えたいです。おばちゃんのお茶飲み友達みたいな感じで(笑)、トレーニングに来てもらって楽しくできたらという気持ちもあります」

 

パーソナルトレーナーとしては新人かもしれませんが、その歩みを知れば、ただの新人ではないことは明らか。薬剤師の経験、ボディビル競技の経験、病気をした過去……自分にしかないすべて経験が、清水さんのトレーナーとしての大きな武器になっているのです。

 

というわけで、次回は実際に清水さんにトレーニングを教えてもらいます。

 

【トレーナーPROFILE】
清水恵理子(しみず・えりこ)
40歳からトレーニングを始め、ボディビルで数々の実績を残し、2022年よりゴールドジムのパーソナルトレーナーとなる。JBBF1級審査員の資格を持ち、ボディビル競技者へのポージングのサポートも行なっている。
主な戦績は以下の通り。
ゴールドジムジャパンカップ2連覇/日本クラス別選手権大会4回優勝/日本マスターズ選手権大会7回優勝/日本選手権2位 4回/ベストアーティステック賞2回/世界マスターズ5位 2回/アジア大会2位 2回
Instagram=@nk121

 

【店舗情報】
ゴールドジム 原宿東京
〔住所〕東京都渋谷区神宮前6-31-17 ベロックスビル4F・3F・B2F
〔料金〕(東京原宿店のみ)
(価格は税込)
■レギュラーメンバー(原宿東京店のみ)
ファミリー(4名)1人7,700円
ファミリー(3名)1人8,800円
ファミリー(2名)1人11,000円
※一人が関東エリアメンバー又はマスターメンバーに登録が必要
※全営業時間
※同居している2親等以内の家族が対象
※入会時の家族が全員在籍していること
アフタヌーン(月~土 12:00~17:00 ※日・祝は利用不可)
■関東エリアメンバー(プレミアム店、FC店を除く関東店舗利用可)
ゴールド(フルタイム・レンタル5点セット付〈※1日1回〉/20,900円
フルタイム(全営業時間)/14,300円
■マスターメンバー(プレミアム店、FC店を除く全店舗利用可)
ゴールド(フルタイム・レンタル5点セット付〈※1日1回〉/22,000円
フルタイム(全営業時間)/15,400円
ミッドナイト(23:00~翌朝7:00)/8,800円
■清水さんのパーソナルトレーニング
60分/10,000円(都度払い)
〔営業時間〕
24時間営業(B2フロア 7:00~23:30まで)
※毎週日曜日20:00~月曜日7:00クローズ
※毎月第3月曜日23:00オープン。(ただし、第3月曜日が祝日の場合は、7:00オープン)
※休館日は第3月曜日
※休館日は原宿ANNEX店・代々木上原店・表参道店の利用可
※休館日は浦安店・東陽町店・行徳アスレチックセンター店・本八幡店・南船橋店の利用可能

 

佐久間一彦(さくま・かずひこ)
1975年8月27日、神奈川県出身。学生時代はレスリング選手として活躍し、高校日本代表選出、全日本大学選手権準優勝などの実績を残す。青山学院大学卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。2007年~2010年まで「週刊プロレス」の編集長を務める。2010年にライトハウスに入社。スポーツジャーナリストとして数多くのプロスポーツ選手、オリンピアン、パラリンピアンの取材を手がける。