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【渡辺華奈のデートするならジムがいい 第45回】競技に生かすクロスフィットトレーニング

自分はラジオが好きなのでYouTubeでもラジオ感覚で、トレーニングに関する話を聞いたりしています。そのなかで「横川理論vs山本理論」があちこちで過熱していて、トレーニングにはいろいろな考え方があるなと思って聞いていました。

 

自分の場合のトレーニングは、格闘技の試合で勝つことが目的なので、ボディメイクを目的とした筋トレとは少し違います。試合のためにトレーニングをしていると、自然に筋肉がついているというのが実際のところです。

 

BIG3のなかでも、試合にはほとんど関係なく、肩を痛めるリスクのあるベンチプレスは一切やりません。逆にデッドリフトやスクワットは、他のトレーニングをするための土台つくりという意味で、取り入れています。ケガをしない動ける体の基礎をつくったうえで、アジリティ系のトレーニングなどをやっていったほうが良いのかなと思います。

 

自分は土台となる基礎は大事にしつつ、新しいトレーニングにも積極的にトライするタイプです。何か新しいことを始めたら、最低でも1年は続けるようにしています。これは何でも同じだと思いますが、成果が出るまでには時間がかかるものです。たとえばダイエットやボディメイクにしても、1~2ヵ月やって結果が出ないとすぐに辞めてしまう人がいます。それでは何をやってもうまくいかないと思うので、ある程度の結果が出るまで続けることが大事だと思っています。

 

前回の試合で負けた後、昨年10月からクロスフィットトレーニングを始めました。他のトレーニングとの兼ね合いで週に1回1時間半だけですが、トレーナーの方についてもらって、毎回きついトレーニングをしています。

 

クロスフィットは異なる種目を高強度、短時間で行なうというトレーニングです。メニューはその日によって違って、たとえば体幹部のトレーニングだったり、GHD(グルートハムデベロッパー)だったり、腕のトレーニングだったり、スナッチやクリーンの技術を教わったり、いろいろあります。

 

最後にバーッと追い込むサーキット系をやるのですが、バイクは世の中のトレーニングで一番きついです。これは時間ではなくて消費カロリーが目安になります。1セット目は18キロカロリー消費と決めて、2巡目は15キロカロリー、3巡目は12キロカロリー、4巡目は9キロカロリー…というふうに少しずつ下げていきます。

 

その後に、ボックスジャンプやバーピージャンプなどが入ってくるので、息も上がるし、足もガクガクです。きつくても全身を使うMMAには、こういうトレーニングが生きてきます。フィジカルはもちろん、いつも「これはヤバイ!」と思いながらやっているので、メンタルも鍛えられます。

 

そんなこんなでクロスフィットトレーニングを始めてから約8ヵ月、いろいろなメニューがあって、きつくても楽しめていますし、フィジカル面での成果も出ていると感じてます。

 

まだまだ先の話ですが、格闘技を引退したら本格的にクロスフィットをやりたいと思っています。今はあくまでも試合のためにやっているので、故障につながらないようにセーブしている面もあります。引退したら試合のことを考えずに、思い切りやってみたいです。

 

結局、トレーニングはいくつになっても、引退しても続けていくということだけは確定しています。トレーニングは歯磨きですから。

 

 

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渡辺華奈(わたなべ・かな)
1988年8月21日、東京都出身。7歳から柔道を始め、高校ではインターハイ2位、アジアジュニア優勝などの実績を残し、東海大進学後、1年時に全日本ジュニア優勝を飾る。卒業後、JR東日本へ入社し、オリンピックを目指して競技を続けた。2017年に同社を退社し、格闘家に転身。同年12月3日にデビューを勝利で飾ると29日にはRIZIN初参戦で実力者杉山しずかに勝利。2021年よりアメリカ格闘技団体「ベラトール」に参戦している。所属はFIGHTER’S FLOW