“豆タンク“杉中一輝が悲願のジュニア制覇。「目標は日本選手権で木澤さんと並ぶこと」【2022ジュニアボディビル選手権】




8/7(日)、宮城・仙台トークネットホールにて日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)が主催する各競技のジュニア年代日本一決定戦が行われ、ボディビル部門(JOCジュニアオリンピックカップ第34回日本ジュニアボディビル選手権大会)で杉中一輝が70kg超級優勝、そしてオーバーオール優勝を果たした。

「今年はジュニアの大会に出場できるラストの年だったので、絶対に優勝したいという気持ちでここまでやってきました。部位的には、背中がまだ弱いなとアドバイスをいただいてきたので、今年はそこを改善してきましたね。この大会は2019年にも出場して4位だったのですが、同じ世代の選手たちがたくさんいる中で、自分の立ち位置を知ることができる大会なので、すごく貴重な大会だと思っています」

自身を“豆タンク”と称し、身長は158cmと非常に小柄ながらみっちりと詰まった重厚感あふれる筋肉は存在感抜群。昨年の同大会準優勝の椎名拓也、ボディビル界のレジェンド・山岸秀匡に師事する榎田大人ら強力なライバル多数の70kg超級においても、ほぼ満票で優勝の座を手にした。

そんな杉中にとって、師と仰ぐジュラシック木澤(木澤大祐)の存在の大きさは言うまでもない。1分間のフリーポーズ審査では、昨年の日本選手権における木澤と同様に「One Moment in Time」(ホイットニー・ヒューストン)をBGMにポージングを展開し、表彰式の記念撮影で「最後にお好きなポーズを」と言われると、木澤を象徴するポーズをとって撮影に応じた。

師の木澤(左)と同じポーズをとる杉中

「直接的にこれをこうしろと言われたわけではないのですが、ときどき話す中で、自分を応援してくれているのをすごく感じていました。木澤さんと出会っていなかったらこの優勝はなかったと思っているので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです」

2022年の好スタートをきった杉中は、ミスター愛知、ジャパンオープン選手権らを経て、夢の舞台である日本選手権も見据えている。

「自分の今の目標は、日本選手権で木澤さんと並ぶこと。そのためにはまずは予選を通過しないと並べないので、それを目指してこれからも頑張っていきたいと思います」

取材・文・写真/木村雄大