「水抜きまでの間の下ごしらえをきっちりすれば大丈夫」
—では本題に入りましょう。今回は57㎏契約ということで、減量が注目されました。試合のオファーは、いつ頃だったのでしょうか。
「6月中旬に対戦相手はまだですけどフライ級ということが決まったので、そこから体づくりを始めました。準備期間が長かったので、今回はしっかり準備できましたね」
—オファーが来た時点での体重は、何㎏くらいだったのですか。
「普段は68～69㎏です。でも自分は試合が決まると、1週間ですぐに3㎏くらい落ちるんです。練習内容や食事を変えるわけではないんですけど、気持ちのスイッチが入るのか、そこは毎回自然に落ちますね」
—年齢を重ねても、そこは変わらない部分ですか。
「通常体重から3㎏というのは、今も変わらずすぐに落ちます。ただ、もう若くないので『代謝とか大丈夫ですか』と、その部分は今回、減量を担当していただいたトレーナーのKJさんに何度も相談させてもらいました」
—話せる範囲で構いませんが、相談した後はどのような回答だったのでしょうか。
「『ちゃんとした食事を摂って、水抜きまでの間の下ごしらえをきっちりすれば大丈夫です』と。料理でたとえるなら味つけとか下ごしらえをしっかりして冷蔵庫に入れておいて、水抜きの時期になったら煮たり焼いたりするだけの状態にしておくというイメージです。KJさんには『試合の1週間前（7月23日）に61.5㎏にしておいてください』とだけ言われていました。そして1週間前から毎日、指定された大量の水を飲んで、それを繰り返していたら一気に落ちました。そこはもう科学らしくて、本当に不思議なんですけど、すぐに落ちましたね」
