1. Home
  2. マッスル
  3. パーソナルトレーナー百人斬られ(仮)Vol.12 葉山もえみ 前編【佐久間編集長コラム「週刊VITUP!」第228回】

パーソナルトレーナー百人斬られ(仮)Vol.12 葉山もえみ 前編【佐久間編集長コラム「週刊VITUP!」第228回】

VITUP!編集長・佐久間が全国のパーソナルトレーナーさんを巡っていく「パーソナルトレーナー百人斬られ(仮)」。今回は6月から独立してフリーランスになったばかりの葉山もえみトレーナーが登場。高校生以降は運動と無縁の生活をしてきたという彼女がいかにしてトレーナーになったのか? その歩みを紹介します。

愛らしいルックスが目を惹く葉山もえみトレーナーは、喋り口調も穏やかでその姿はなかなか筋トレとは結びつきにくいものがあります。事実、スポーツに取り組んでいたのは中学時代までで、高校、大学時代はスポーツとは無縁、筋トレとはほど遠い生活だったと言います。

 

「小学校、中学校時代はバスケットボールをやっていましたが、高校は軽音楽部で、大学はとくにサークルにも入っていなかったので、まったくスポーツはやっていませんでした。それなのに私はナチュラルに肩幅が広くて、周りの人からは『水泳をやっているんですか?』と言われてしまうんです(笑)。体型にコンプレックスがありまして、昔は食事制限のダイエットをしていました」

 

当時の葉山さんの理想は「華奢なモデルさん」みたいな体型。食事制限によるダイエットで細くなることはできたものの、自分が思い描く理想のスタイルとは違いました。

 

「すごく細くて華奢なモデルさんみたいになりたいとずっと思っていました。ただ、ダイエットをしてみて、自分は骨格的にモデルさんみたいになれないことに気づいたんです。それなら自分の骨格に合った体を目指そうと思った時に、筋トレがいいということを知りました。最初はYouTubeを見ながら自宅でトレーニングをしていました」

 

YouTubeを参考に見よう見まねでトレーニングを始めると、少しずつ体型が変わっていきます。そうなると、もっと素敵な体になりたいという欲求も大きくなり、理想の体を手に入れている人たちのように、ジムに通ってトレーニングしたいと考えるようになりました。ところが当時の葉山さんは、やりたいことが見つからず職を転々としていたため、ジムに通うほどお金に余裕がなかったのです。

 

「大学を卒業してから就職で東京に出てきました。ただ、当時はやりたいことがなくて、自分のやりたいことはなんだろう?と模索していたなかで、筋トレをするようになったんです。そこでジムに通うにもお金があまりなかったので、だったらジムで働けないかなと考えました。ジムで働けばトレーニングをできて勉強もできるし、お金も稼げるし、それが一番いいと思ってスポーツクラブの面接を受けました」

 

大手スポーツクラブに最初はアルバイトとして採用され、新たなトレーニングライフがスタート。これが葉山さんの体も生活も劇的に変えていきます。ジムでトレーニングをしていると、周囲のトレーナーからアドバイスをもらえて、無償でパーソナルトレーニングを受けられるという幸運に恵まれます。さらにスポーツクラブは研修制度も充実していて、解剖学、体のことを勉強することもできました。そして同クラブの検定に合格して、レッスンインストラクターとしてフロアにも立つようになります。

 

「検定に受かったことで自分のレッスンを持てるようになって、ジムのスタジオでグループレッスンを担当するようになりました。このままレッスンインストラクターとしてやっていきたいと思っていたのですが、コロナでレッスンができなくなってしまったんです」

 

新型コロナウイルスはジムに大きな打撃を与えました。中でもスタジオでのグループレッスンは、密になりやすいという理由で敬遠され、しばらくの間レッスンが中止される事態に見舞われます。ジム自体が営業停止の期間もあり、せっかく切り開いた道が閉ざされかけましたが、葉山さんは活動できない時間を有効活用します。スキルアップを目指して勉強に励み、NESTA-PFTの資格を取得しました。

「コロナの影響でグループレッスンができなくなって、パーソナルのほうに方向転換しました。将来的にはフリーランスになりたいという思いはありましたが、いきなりは難しいので最初はパーソナル専門ジムで働くことになりました」

 

大勢を対象にレッスンをするレッスンインストラクターと、一人を相手にするパーソナルトレーナーはまったくの別物。最初は少し戸惑うこともありましたが、セッションをこなすことで伝え方、コミュニケーションの取り方は磨かれていきました。

 

「パーソナルトレーナーを始めたばかりの頃は難しいことはたくさんありました。自分でトレーニングをしていると、効いている感覚は自分でわかるし、こうしたほうがいいというのもわかります。でも、お客様を見て触って判断するというのが初めての経験だったので、最初は難しかったです。それでも、いろいろなお客様を見ていくうちに、どうしたら伝わりやすいかということがわかってきました。やっぱりお客様にはトレーニングを好きになってほしいですし、もしも強度が高いトレーニングで嫌になってしまったらすごくもったいないので、コミュニケーションを取りながら、どのくらいの強度でやれば楽しく続けられるかということをいつも考えています」

 

およそ1年間、パーソナル専門ジムに勤めたのち、今年6月よりフリーランスに転身。葉山さんは組織に所属して得られる保証よりも、自分の意思でいろいろなことにチャレンジしていくやり甲斐を選び、新たな道へと踏み出しました。

 

「パーソナルトレーナーという軸がありつつ、今はいろいろなことに挑戦したいんです。最近は男性トレーナーの方から、お客様に提供するためのお尻のトレーニングを教えてほしいと相談されることもあるので、いずれは同業者を対象としたセミナーをやってみたいと思っています。また、企業からご依頼いただいているモデルの仕事もやっていきたいです。できることをどんどん増やしていきたいと思っています」

 

やりたいことが何もなかった大学卒業時とは一転、トレーニングを始めてパーソナルトレーナーとなったことで、次々とやりたいことが増えていく日々。葉山さんのトレーナーとしてのチャレンジは、これからますます大きなものになっていきそうです。

 

 

というわけで、次回は実際のパーソナルトレーニングの様子をお届けします。

 

【トレーナーPROFILE】
葉山もえみ(はやま・もえみ)
京都府出身。大手スポーツクラブ勤務時にNESTA-PFT資格を取得。パーソナルジムでのパーソナルトレーナー活動を経て、2022年6月からフリーのパーソナルトレーナーとして活動を開始。モデルとしても活動している。

 

【トレーナー情報】
パーソナル料金=9,980円/75分
東京の女性トレーナー、葉山もえみInstagram
東京の女性トレーナー、葉山もえみYouTube
東京の女性トレーナー、葉山もえみHP

佐久間一彦(さくま・かずひこ)
1975年8月27日、神奈川県出身。学生時代はレスリング選手として活躍し、高校日本代表選出、全日本大学選手権準優勝などの実績を残す。青山学院大学卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。2007年~2010年まで「週刊プロレス」の編集長を務める。2010年にライトハウスに入社。スポーツジャーナリストとして数多くのプロスポーツ選手、オリンピアン、パラリンピアンの取材を手がける。