9/19(月・祝)、神奈川・茅ヶ崎文化会館にて日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)のフィットネス競技日本一決定戦・オールジャパンフィットネスチャンピオンシップス2022が開催され、メンズフィジーク180cm超級で直野賀優が頂点に立った。
「自分が1年間積み上げてきた努力の答え合わせをした時間でした。それが一つの正解として、自分の中で手応えのある結果を残せて、ホッと一安心です」と直野。昨年のこの競技においては総合で準優勝に立った男であり、階級別では負けるわけにはいかなかった。
「とにかく去年よりも大きな体をつくることを目指したことで、トレーニングの強度を上げることができて、それが実を結んだ仕上がりとなったと思います。自分は減量が下手、仕上がりが甘いというレッテルを張られ続けてきた自覚もあったので、今回の結果で、それもやっとはがれていくんじゃないかという手応えはあります」
このメンズフィジーク界における今年最大のトピックは、昨年までの絶対的王者・寺島遼がFWJへ移籍したことで、トップのイスが空いたこと。彼の盟友であり、実績的にも彼に次ぐ存在である直野には、周囲の期待も大きい。
「(世界選手権優勝実績のある)寺島君が抜けたということは、世界の舞台で『君が代』を流せるメンズフィジーク選手が抜けてしまった。その火を絶やさないためにも、僕が世界選手権で優勝したい。それはJBBFからも求められていることかなと思っています」
その目標を果たすためにも、各階級の上位入賞者が集う真の日本一決定戦「JBBF GRAND CHAMPIONSHIPS」に懸ける思いは人一倍強い。まさに、絶対に負けられない戦いである。
「A代表(旅費、エントリー費などをJBBFが負担する代表選手)で世界選手権に行きたいという強い想いをずっと持っています。グラチャンで優勝して、絶対にA代表のポジションを手に入れたい。この選手を派遣したい、この選手なら世界でやってくれるだろうという格付けをしてもらうために、今日よりも良いコンディション、良い身体をつくって、皆さんから『こいつはA代表だ』と認めてもらえる結果を残したいです」
文・写真/木村雄大