12月10日（土）、ホテルスプリングス幕張にて、第6回自衛隊プレミアムボディ2022が開催された。本大会は自衛隊員および防衛大学生のみがエントリー可能なことが特徴であり、日頃の訓練で培った質実剛健な肉体を競い合う大会として注目を集めている。
そんな中、本大会の総合クラス・航空自衛隊で頂点に立ったのが、元格闘家というキャリアを持つ三品竜作隊員だ。格闘家の次の道として陸上自衛隊を選ぶと、その責任とやりがいの大きさに魅了されていった。
「格闘家時代から筋トレは好きでしたので、陸上自衛隊に入って4年が経ったころ、一度パーソナルトレーナーの道に踏み出したこともありました。ですが自衛隊として国を守ることの素晴らしさが忘れられなくて、もう一度航空自衛隊に入隊し直しました」
責任感あふれる三品隊員にとって、トレーニングは使命をはたすための取り組みでもある。体があっての災害派遣や国防であることから、有事で役に立つための体づくりを欠かさないことがモット―だ。
鍛え上げたボディでコンテストに挑み、自衛隊プレミアムボディには過去3回出場。SUMMER STYLE AWARDにも出場するなど経験を積んでいき、今大会への挑戦を迎えた。
各種規定ポーズと、自衛隊プレミアムボディならではの敬礼ポーズをビシッと決め、堂々としたステージで栄冠をゲット。グランプリファイナルでの戴冠は逃したものの、大舞台で結果を残して見せた。そんな三品隊員の原動力になっているのは、責任感だけではなく自衛隊への愛が大きいのかもしれない。
「自衛隊は厳しいイメージがあるかもしれませんが、全然そんなことはありません。職場のみなさんもとても温かいですし、とても恵まれていると思います。自衛隊プレミアムボディを通して、自衛隊の魅力をより多くの人に知ってもらえたらうれしいです」
自衛隊愛を胸に見据えるは、来年の大会でのグランドチャンピオン獲得だ。さらなる高みを目指し、三品隊員はトレーニング道を歩み続ける。
取材・文・写真／森本雄大
