12月30・31日に、アニメ・マンガ好きの人々で賑わう一大イベント「コミックマーケット101」が東京ビックサイトにて開催された。同イベントはサークルによる販売会だけでなく、多くのコスプレイヤーが参加することでも知られている。そこでVITUP!編集部が、コミケに参加する筋肉自慢・スタイル自慢のコスプレイヤーに取材を敢行した。インタビュー7人目は、プロの社交ダンサー&ダンス教室の講師として活躍する、りょーさんに話を聞いた。
今後は、社交ダンスを活かしたコスプレ撮影にも挑戦したい
――今日は何のコスプレになりますか。
「アプリゲーム・原神より、鍾離(しょうり)というキャラクターのコスプレです。ファンからは鍾離先生と呼ばれるなど人気があって、自分も大好きなキャラクターです」
――このコスプレを選んだ理由は?
「自分自身が原神にハマっているのと、友達から原神のコスプレをやると聞いたので、コミケで一緒にやろうということになりました。それで今回、鍾離のコスプレを選びました」
――りょーさんを一目見た時、姿勢がとても綺麗だと思いました。何か特別な取り組みをされているのでしょうか。
「本業ではないですが、プロの社交ダンサーとダンス教室の先生をしています。おそらく、そのおかげなのかなと思います」
――社交ダンスのためのトレーニングとは、どういったことをされていますか。
「下半身を中心に鍛えるのですが、いろいろと注意が必要な点があります。たとえば、僧帽筋を鍛えてしまうと首が短く見えてしまい、ダンス的なスマートさに欠けるという評価を受けるなどです。鍛えるべき筋肉と、鍛えてはいけない筋肉が分かれているのがポイントですね。基本的に下半身は鍛えてOKですが、上半身のトレーニングにはかなり気を遣います」
――社交ダンスでは、体の安定性が重要になるかと思います。軸がぶれないためには、やはり下半身のトレーニングが重要になるのでしょうか。
「そうですね。脚はもちろん鍛えますが、どちらかというと体幹や股関節の可動域が重要かと思います。自分が重点的に行なっているのも、そういった点を鍛えるトレーニングですね。また、月に1回だけパーソナルトレーナーに見ていただくのですが、その時はバランストレーニングを重視して教わるようにしています」
――ストレッチなど、体のメンテナンスも意識して行なっているのでしょうか。
「はい。活動の忙しさによっても変えますが、たまにストレッチのトレーナーに見てもらって体の歪みを改善していきます。どうしても社交ダンスは、パートナーとコネクションしている手が片手なので、体のバランスが崩れやすいところがあります。定期的なメンテナンスは欠かせませんね」
――大胸筋もかなりしっかりされていますね。
「これはダンスで勝手に大きくなりました。本当に、みぞおちから肩までのラインが勝手に大きくなった形です。ベンチプレスは少ししかしていないので、ダンスのおかげなのかなと思っています」
――踊る時に、大胸筋などの筋肉を意識するのですか。
「はい。胸を開いて、逆に腹筋は締めるという感覚です。そういった意識でつねに踊りなさいというのは昔から言われてきました。そういうところでも筋肉が発達するのかもしれません」
――社交ダンスを活かしたコスプレなどは考えたりしますか。
「はい。たとえば執事など、イメージ的にダンスをしていてもおかしくないキャラは多くいると思います。そういった姿でダンスをして、動画を撮影するなどを考えています。ただ、社交ダンスは男女ペアでやるのが難点です。パートナーも社交ダンスをしている方でないと実現しないので、ハードルが高いかもしれません。とても楽しそうなので、いつか実現させたいですね」
――今後、何かチャレンジしたいコスプレはありますか。
「今やっている原神が僕自身も好きですし、人気があるジャンルでもあるので、他のキャラクターにも挑戦してみたいと思っています」
りょーさん(@r1y2o)
取材/ちびめが
文/森本雄大
写真/ちびめが