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【渡辺華奈のデートするならジムがいい 第61回】FIGHTER’S FLOWは楽しく、優しく、厳しい(?)ジムです




今回も読者の皆さんからの質問に答えていきます。最初に質問はこちら。

 

Q. 華奈さんの所属するジムはどんなジムですか? 普通の人も入れるのでしょうか?

 

自分が所属しているということで、格闘技専門ジムと勘違いする方もいるのですが、FIGHTER’S FLOWは格闘技ジムではありません。男性だったら筋肉をつけたいという体づくりが目的の方、女性だったらダイエット目的で来ているお客様がほとんどです。食事指導、栄養指導などもしています。

 

トレーニングとしては、ウエイトトレーニング、もしくは加圧トレーニングです。最近はお客様の希望で格闘技トレーニングをやる方も増えています。パーソナルでMMAの練習をしたり、柔術の寝技をやったり、打撃のミット打ちをやったり、そういったことも要望に応えて行なっています。

 

パーソナルトレーニングジムなので、MMAの体験としては経験しやすいのかなと思います。格闘技ジムの場合は経験をしている方がたくさんいるので、そのなかに初心者が一人で入っていくのは、ハードルが高く感じる方もいるでしょう。筋トレ初心者の方がゴールドジムに敷居の高さを感じるようなイメージですね。その点でいうと、ウチのジムはマンツーマンで安全に、丁寧に教えてもらえるので、格闘技はまったくやったことがないという方でも始めやすい環境です。

 

トレーナー陣には現役のアスリートがいて、MMAだけでなく、レスリングや体操の経験者もいるので、希望があればいろいろな体験ができるのも魅力です。大人になるとなかなかやる機会のないマット運動も教えてもらえます。オールマイティに対応ができるジムです。

 

ジムの渋谷和樹トレーナーと

 

そして週に1回、月曜の夜に私の追い込むグループレッスンがあります。男性の参加が少ないので、ぜひ皆さんも参加してみてください。FIGHTER’S FLOWは楽しく、優しく、厳しく(笑)トレーニングをすることができます。

 

続いての質問はこちら。

Q.今までで一番辛い経験は? そこから立ち直れた秘訣は?

 

「辛い」という言葉から真っ先に連想するのは、全日本合宿です。全日本合宿は心身ともに辛かった思い出しかないのですが、それ以上に辛かったのは、柔道を辞めなければならないとなったときです。会社からコーチ要請を受けて、それは言ってみれば引退勧告ですから、すごくショックが大きかったです。

 

自分は子どもの頃から柔道しかやってこなかったので、社会人としてのスキルもないし、柔道ができなくなったらどうしたらいいのか?という、漠然とした人生の不安もありました。自分は自己肯定感が低いんです。だから柔道しかやってこなかったのに柔道ができなくなったら自分には価値がないと思ってしまいました。

 

そんなときに周囲の人の支えがあったことが、辛い時期を乗り越えられた一番の要因だと思います。自分には価値がないと落ち込んでいたときに「一つのことをやってきたスキルは消えないし、それは誰にでもできることじゃないよ」というようなことを言ってもらえて、励ましてもらって、もう一度頑張ってみようと思えたんです。そうして新たな目標を見つけて、チャレンジすることができました。

 

あまり人に弱いところは見せたくありませんが、時には弱みを見せることも必要なのかなと思います。自分のために泣いてくれる同級生もいて、そういう人が周りにいるのは柔道をやってきたからだし、やっていて本当に良かったと思えました。人に恵まれたのは、柔道に全力で向き合ってきたからこそです。何かに本気で打ち込むと辛いことはたくさんありますけど、前向きに取り組んでいれば絶対に見てくれている人はいるし、困ったときに助けてくれる人もいます。だから、一生懸命生きていきましょう。

 

読者の皆様からの渡辺華奈選手への質問も募集中です。
質問はこちらから

 


渡辺華奈(わたなべ・かな)
1988年8月21日、東京都出身。7歳から柔道を始め、高校ではインターハイ2位、アジアジュニア優勝などの実績を残し、東海大進学後、1年時に全日本ジュニア優勝を飾る。卒業後、JR東日本へ入社し、オリンピックを目指して競技を続けた。2017年に同社を退社し、格闘家に転身。同年12月3日にデビューを勝利で飾ると29日にはRIZIN初参戦で実力者杉山しずかに勝利。2021年よりアメリカ格闘技団体「ベラトール」に参戦している。所属はFIGHTER’S FLOW