「誰でも参加できるコンテスト」をキャッチフレーズに、2017年の初開催以降、年々開催数を増やしており、トレーニングビギナーのステージデビューの場として人気を集めているマッスルゲート。2023年の開幕戦として、2/12(日)に兵庫・西宮市民会館アミティホールにて兵庫大会が行なわれ、この日も多くの新人選手たちが“登竜門”をくぐった。
ウーマンズレギンスに出場した塩谷暁子さんも、その中の一人だ。
約1年前、普段通っているジムの臨時休業に伴い、たまたまビジターとしてゴールドジムを訪れた彼女は、そこで昨年同会場で行なわれた関西新人戦の掲示物を発見。後に大会の映像などを目にして出場選手たちの輝く姿の虜になり、「1年後のこの大会に出る!」と決めた。
その後、8月に神戸市で開催された関西大会を現地で観戦してその思いをより強めると、年末に今大会のエントリーを済ませて減量開始。「支えていただいたすべての方を想うと、イメトレだけで感動しちゃって泣いちゃうぐらい嬉しくて幸せだった」とのことだ。
そして、いざ念願のステージへ。
ピンクのトップに緑のレギンスという鮮やかなカラーを身にまとい、この日に向けて鍛え上げ絞り込んできたボディを堂々と披露。筋量が求められるウーマンズレギンスフィットネスでは4位となったものの、ウーマンズレギンスでは158cm以下級と50歳以下級でともに優勝。見事に2つの金メダルを手にした。
「今日、夢が叶いました。ステージの上に立ってる時、全身が震えていましたが、とてつもなく幸せでした。(中略)控室やバックステージでお話させていただいた方たちも、ほんとにみなさん優しくて。ボディメイクの大会は初出場で心細かったですが、みなさんがいたから心強かった。関わってくださったすべての方へ、感謝しかないです。感謝してもしきれない」
そうSNSで綴った塩谷さん。彼女が示したように、マッスルゲートは純粋な勝負の場であると同時に、夢や目標を叶える場ともなっているのは間違いない。これからも、一人でも多くのトレーニーがステージに立ち、挑戦への一歩を踏み出すことを期待したい。
文・写真/木村雄大