所英男が17年ぶりの始球式に挑戦。「貴重な経験を通して、大きなパワーをもらえました」




4月12日(水)に行なわれた、中日ドラゴンズ対広島東洋カープの一戦。この日の始球式は「闘うフリーター」こと総合格闘家の所英男選手が務めた。

所選手いわく、始球式に参加するのは2006年の中日ドラゴンズ対阪神タイガース戦以来17年ぶりとのこと。「とにかく夢心地で、グランウンドの雰囲気を堪能している余裕はなかったです」と当日はつねに緊張していたという。

始球式を務めるにあたり、所選手は自身が経営するジムの会員とキャッチボールをするなど入念に練習を積んできた。始球式直前には元中日の選手かつ、現在は球団職員を務める堂上剛裕さんとギリギリまでキャッチボールをして肩を温め、緊張を和らげた。

好きな監督・選手だと公言する、星野仙一さんと宇野勝さんが背負っていた「背番号77」を背負い、いざマウンドへ。はたして元高校球児の実力を発揮できるのか――。渾身の一球は、緊張による力みからか惜しくもワンバウンドでキャッチャーのミットに収まった。

「堂上さんとのキャッチボールでは結構いい球を投げれていたんですけどね……(笑)」と所選手は照れくさそうに自身の投球を振り返った。

マスコットキャラクター・ドアラとのツーショット

所選手の始球式で幕を開けた試合は、5回までは中日が1点を追う展開となるも、6回に一挙4得点を奪い逆転勝利。連敗を3でストップさせ、悪い流れを断ち切った。幼少期から中日ドラゴンズファンだという所選手は「まさか助っ人外国人選手が2本打つとは……」と見事な逆転勝利に興奮したそうだ。

試合の観戦を終え、所選手は「格闘技を長く続けてきたからこそ、このような貴重な機会を経験させていただくことができました。始球式を通じて『また明日から頑張ろう』とパワーをもらえたと思います」と、17年ぶりの始球式に感謝を述べた。

所選手は今後、4月29日(土)に行なわれる「RIZIN LANDMWARK 5 in YOYOGI」に出場する金原正徳選手のセコンドや、自身が代表を務める格闘技ジム「所プラス」に所属する選手たちのサポートに徹するそうだ。始球式で手に入れたパワーをサポート活動で発揮し、格闘技界をより一層盛り上げてくれるだろう。

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