2023年4月29日、BEST BODY JAPAN（BBJ）の千葉大会が千葉市文化センター・アートホールで開催された。今大会で審査が行われたのは、バランスがよく引き締まった健康美を競うベストボディ部門と、スリムなスタイルを競うモデルジャパン部門の2部門。
熱戦の中でモデルジャパン部門ガールズクラス（18歳～29歳）の頂点になったのが、あこがれからコンテスト出場に踏み切った重田明音だ。
【フォト】重田さんが出場したモデルジャパン部門の女子全選手ギャラリー
「もともとは自己肯定感がすごく低かったんですけど、体を鍛えることで自信がついて『私なら大丈夫』という気持ちになっていきました。トレーニングを通じて変わることができたと思います」
そう語る彼女のコンテスト挑戦の原点は、BBJに出場する姉の応援だった。大会会場に足を運ぶと、そこで見た華やかな選手たちに心を奪われた。
「選手のみなさまを見て、ここまで圧倒されたのは初めてというほど衝撃を受けました。こんなふうに私もきれいになりたいと思いました」
一念発起してトレーニングに着手すると、ただ細かった体にメリハリがつくようになった。ヘルシーな美ボディを手に入れるとともに、冒頭のように前向きなメンタルをつくることができたのだ。
磨いた美ボディを引っ提げ、初陣となった2021年の高知龍馬大会で見事優勝。その後は挑戦2年目の大津大会でも優勝するなど経験を積んでいった。今大会では地元の滋賀県から遠征し、千葉の地で見事に戴冠。ステージを振り返った彼女は「緊張で脚が震えていたので、終わって安心感があります」と安堵の表情を見せた。
「トレーニングをずっと好きでいたいので、自分を追い込みすぎないようにしたいです。ヘルシーな自分でやっていきたいですね。次の目標は考え中ですが、体型を維持できるようにがんばります」
あこがれから始めた挑戦が、彼女を心身ともに美しい女性へと変貌させた。大舞台で挑戦を続ける、彼女の今後の活躍に期待したい。
取材・文・写真/森本雄大
