東京・福生市民会館にて開催された、SUMMER STYLE AWARD 「SPRING CUP(東京予選)&SPIRING ROOKIE CHALLENGE CUP」(4月23日)。臼井早織は今大会で2冠を達成し、ステージで感動をあらわにした。
彼女が制したのは、BIKINI MODEL部門MASTER’S(37歳以上)とBIKINI MODEL部門tallクラス(161cm以上)のふたつ。サマスタ挑戦のきっかけがビキニモデルへのあこがれだったこともあり、よろこびもひとしおだったという
「去年はまわりに『優勝できる』と言われながらもなかなか勝てず……。今回やっと優勝できたのでとてもうれしいです。tallクラスは年齢オープンで若い子が多い中、まさか獲れると思っていなかったので驚きました」
約5年前からトレーニングを開始し、2年間は他団体のコンテストに出た後にサマスタへ挑戦。「偶然見たビキニの選手にあこがれました。衣装もキラキラで可愛くてかっこよくて、こうなりたいなと思いました」と目標を描き、ビキニへの挑戦を続けてきた。
そんな彼女が勝ち取った優勝。チャレンジの過程で得たものについて問うと、美しいボディのみではないと答えが返ってきた。
「メンタル面の変化が大きかったです。以前よりいろいろなものが受け入れられるようになりましたし、ポジティブ思考になれましたね」
以前は仕事中ついイライラしてしまったり、自分と異なる性格の人に苦手意識を持つこともあった。しかし、トレーニングを通じて多くの人と知り合うと、トレーニーたちが周囲との考えの違いを楽しんでいることに気づいたのだ。
「筋トレ仲間に影響を受けましたし、コンテストもポジティブなエネルギーの出し合いでした。そういった中で自然と前向きになることができたと思います。『運動は”運”を動かす』と言いますけど本当にそうで、すべてがいい方向に進んでいきました。トレーニングで変わることができたので、ぜひ世界中の人に勧めたいです」
体だけでなく心に磨きがかかったからこそ、あふれる魅力で優勝を手にできたのかもしれない。そんな彼女に今後の目標を聞いてみた。
「ずっと考えているのは年末の決勝大会です。今回の優勝を経て、決勝大会でまた魅せられるように努力していきます。いつも遠くから見に来てくださるみなさんの応援がすごくうれしいので、周囲のためにもがんばりたいと思います」
トレーニングを通した前向きな変化。ポジティブなエネルギーを原動力とし、彼女の挑戦は続いていく。
取材・文・写真/森本雄大