5/21(日)、福岡・パピヨン24ガスホールにてSUMMER STYLE AWARD(SSA/サマスタ)福岡予選が開催された。シーズン初の九州開催である今大会において、CLASSIC SPORTS MODEL部門の頂点に立ったのが堀江虎次朗だ。
同部門はエントリーが堀江ひとりだったこともあり、優勝は必然の結果。とはいえ彼は「他が7、8人いても勝つ自信はありました」と頼もしいコメントを残してくれた。
今大会のステージを見ればその自信も頷ける。磨き上げた肉体と躍動感のあるパフォーマンスは唯一無二の魅力と言っていいだろう。そんな彼がここまで大会に打ち込むのには、かつて経験した苦い失敗があった。
「去年カーボアップを意識しすぎて、大会前に好きなものを食べまくってしまいました。当然体がパンパンにむくんで、本番当日に半身浴をしても取り返しがつかなくなってしまったんです。自己管理を徹底して、同じことは繰り返さないと誓いました」
コンテスト挑戦当初から成績を積み上げていただけに、調整ミスでの敗北は大きな後悔となった。そこからは気持ちを切り替え、「減量が厳しくても負けた時を思い出してがんばりました」と理想のボディづくりに励んだのだ。
そうして迎えた今大会では魅力が爆発。気合いの入った表情で繰り出すパフォーマンスは多くの観客を魅了したことだろう。そんな彼にあらためてコンテスト挑戦への思いを聞いてみた。
「過去の悔しさもありますが、一番は勝って周りに恩返ししたいという気持ちです。実家暮らしの自分は親が気を遣ってくれていますし、ジムでは仲間が励ましてくれます。彼女はいつも側で支えてくれているので、みんなに恩返しするには勝つしかないと思っています」
今後は他団体の大会を含め、挑戦を続けていくという堀江。強く温かな心をエンジンに、大舞台で結果を残すべく鍛錬を続けていく。
文/森本雄大