「何をするにしてもある程度は体づくりをしておいたほうがいい」
年齢を重ねると、さまざまな制約から一歩を踏み出せない人も多くいる。その一歩を踏み出す勇気を持つためにも、日頃から体のメンテナンスを施すことは重要だとルミナさんは考える。
「まずは自分の気持ちに正直になることじゃないですかね。無理をして何かやりたいことを見つける必要はないと思いますけど、まずは自分が興味を持ったものから。ただ、残された健康寿命ということを考えると、もしかしたら5年、10年かもしれないので、やるならなるべく早いほうがいいと思います。ただ何をやるにも体が資本なので、何をするにしてもある程度は体づくりをしておいたほうがいいですよね。単純に長生きするためにも」
気持ちに正直なルミナさんは、今でも自分のやりたいことが最優先だ。かつて誰も振り向かなかった修斗にのめり込んだように、現在は日本ではまだ馴染みの薄いハイドロフォイルと呼ばれるサーフィンにのめり込んでいる。
「やっぱり軸になるのは、MMAを柔道とかボクシングみたいな誰もが認知する競技にすることとサーフィンですよね。先ほども話したように可能性のあるものを見つけるのが好きで、サーフィンでもSUP(スタンドアップ・パドルボード)が日本で流行る前からやり始めましたし、4年前からはハイドロフォイルにハマっています。ジムの看板にも『SURF』の文字を入れていますし、格闘技だけではない健康づくりのベースとなる、さまざまなコンテンツを入れていきたいですね」(#2に続く)
取材・文・写真/松浦俊秀
写真提供/佐藤ルミナ
佐藤ルミナ(さとう・るみな)
本名:佐藤留美奈。1973年12月29日、神奈川県出身。167㎝。65㎏。ROOTS代表、一般社団法人日本修斗協会理事長、アマチュア修斗委員会委員長。プロ戦績(VTJ、SB含む)/46戦27勝17敗2分。ROOTSホームページ/インスタグラム/YouTubeチャンネル