「修斗がすべてという考えは一切ないです」【ミドルエイジの挑戦/佐藤ルミナ#3】




40~50代は、残りの人生の指針が決まる大事な時期でもある。自分らしく生きたいと思いながらも、一歩を踏み出す勇気を持てず、悶々と将来への不安を抱えている人も多いだろう。そんなミドルエイジたちの指標となる“輝く40~50代”を紹介する当連載。初回は、格闘技の枠を越えたカリスマとして一世を風靡した佐藤ルミナさんのライフスタイルに迫る。

修斗が競技として認知されるような活動をしたい

【フォト】カリスマと呼ばれた男の波乗りショット

——ジム経営、サーフィンと並んで軸となっているのが修斗の普及活動です。

「やっているのは日本修斗協会のまとめ役みたいな感じですね。プロのルールなどを管轄するコミッションと、アマチュア修斗委員会がほぼ母体なんですけど、そこの大会運営と組織づくり、レフェリーの育成なども含めいろいろとやらせてもらっています。あとは離れていると変な不満みたいなものが出てくることもあるので、なるべく全国に足を運んで現地の修斗関係者と密に連携を取り合っています。実際に足を運んで話をすると誤解だったりすることもあるので結局、それが一番重要かもしれないですね。組織の潤滑油と言うか、それが一番の仕事です」

——プロを充実させるのはもちろんだと思いますが、軸足を置いているのはアマチュア修斗ですよね。

「それは昔から変わらずそうですね。修斗が競技として世間に認知されるのであれば発展形が別にオリンピックでなくてもいいんですけど、自分は昔からそういった活動をしたいと思っていました。アマチュア修斗という名前が足かせになるのであれば、僕は修斗という名前を取ってもいいと思っていますし、長いスパンで考えてやってくれる人がいるのであれば、そこに協力したいと思っています。修斗がすべてだ、という考えは一切ないですね」

◆みんなでいい思いをしたい