「現状のままだと携わっている人たち全員が日の目を見ない」
——UFCを中心に、世界的にもMMAという競技の認知度が上がってきました。
「そうですね。近年ではIMMAF(国際総合格闘技連盟)など、アマチュアのMMAをオリンピック競技にしようという動きも出始めています。自分たちと同じ考えの人たちが世界にもいるので、そういう同じ志を持っている人たちと利権争いをするのではなく、うまく合流できればいいですよね」
——そのあたりもブレないと言うか、普通なら目先のお金に目が行ってプロの興行に走りそうなものです。
「自分がいい思いをしたいから、そうしているだけですけどね。ブレないものをつくって、自分が死ぬ時に『俺はこの選手だったんだよ』『すごい』と言われるのが一番いいじゃないですか。現状のままだと携わっている人たち全員が日の目を見ないと言うか、ボクシング、レスリング、柔道のような組織にして、みんなでいい思いをしたいというだけの話です。柔道と言って『何それ?』と言う人はいないですけど、MMAはまだそこには到達していないですから」