57歳からはじめた“筋肉貯金”。還暦越えマッスルレディの若さの秘訣




ステージで見せた温かな笑顔。「衰え知らず」の一言がぴったりな女性は、金メダルを手によろこびを噛みしめた。

今回注目するのは、東京・赤羽会館で開催された「第37回東京クラス別ボディビル選手権大会(6/24開催)」の女子フィジーク158㎝以下級で頂点に立った林智砂さん。57歳から本格的に筋トレを始めた彼女だが、還暦目前での挑戦は容易でなかったと振り返る。

【フォト】還暦を越えても元気ハツラツ。林智砂が見せたステージ

 

「鍛えはじめの頃は関節が痛くて重量が持てないとか、そういった問題はありました。だからただやるのではなくて、少ない負荷でいかに効かせるかを考えてきましたね。若い人と同じことをやったらケガをしてしまうので」

積み上げた努力は、ステージでの彼女を見れば一目瞭然。健康的ボディで栄冠をつかんだ彼女は「今日のこの場に立てたことに感謝しているのと、念願だった優勝ができて本当にうれしいです」と思いを語った。

関節痛や更年期など、決してコンディション面で壁がなかったわけではない。それでも彼女が筋トレを続ける理由はシンプルだ。

「やっぱり筋肉がつくとうれしいじゃないですか(笑)。それこそ筋肉の貯金というか、日々の積み重ねが大切ですよね。ジムには同じ競技をしている友達もいて、一緒にがんばるのも楽しいです。それこそ年齢関係なく、若い子ともテンションを高め合っています」

挑戦から生まれる活力と、そこでできた新たな絆。そういったものが今日の彼女を形成し、溢れ出る若さをもたらしているのだろう。念願の東京クラス別制覇を達成した彼女は、今後さらなる高みを見据えている。

「次に目指すのは、7月の東京女子フィジーク選手権大会です。そこでも優勝を獲りたいですね。次回に向けてまた鍛えていきたいと思います」

大目標に向けても根本は変わらない。楽しく前向きに、彼女は今後も“筋肉貯金”を続けていくだろう。

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