51歳から“マッチョ”になった母「トレーニングは自分と向き合う機会」【My Training Life】




トレーニングを始めるきっかけは十人十色。今回は、50代から筋肉隆々になった女性にスポットを当てる。彼女の歩みから、どのようなトレーニングライフが垣間見えるのか。

【動画】康代さんが息子・大地さんと見せたマッスルポーズ

息子の一言でムキムキになった母

51歳のマッチョ母、本間康代さん。ゴールドジムジャパンカップ2022に息子・大地さんと出場して注目を浴びた存在だ。

そんな本間さんが筋トレを始めたのは、息子からの「ボディビルに出よう」の一言。息子が数多くの実績を残す若手ビルダーだったこともあり、半ば強引にコンテストへのエントリーが決まったのだ。初陣となった2022年のマッスルゲート熊本大会で、ステージに立った彼女は愕然とした。

「最初は何を考えているのかと思いました。大地が『俺の真似をすればいいから』と言うからステージでその通りにしたら、男女でポージングが違うと注意を受けたんです。恥ずかしくて情けなくて、舞台裏で泣いたくらいでした」

康代さんの初陣となったマッスルゲート熊本大会

散々な大会デビューになると思いきや、出場したミックスドペア部門(男女ペアで出場するカテゴリー)にエントリーしたのは本間親子のみ。不本意ながら金メダルを受けとった彼女は「こんなにうれしくないメダルは初めてでした」と悔しさを噛みしめた。

とはいえ、優勝は優勝。地方予選を制したことでゴールドジムジャパンカップへの出場権を獲得したわけだが、そこからは康代さんの負けず嫌いに火が付いた。当初は誘った側だった息子を引っ張り、ストイックなトレーニングに打ち込んだのだ。

「思えば今までは、『何かをやり切った』という経験がなくて、ずっと自分に自信を持てずにいました。自分は何をやってもダメ人間だと思っていたくらいです。この挑戦で何かを変えたいという思いもありました」

息子の大地さんは多くの実績を持つ若手ボディビルダー。師匠とも言える息子にも教わりながら、精力的に体を磨いていった。そして迎えたジャパンカップの舞台では、涙を流した熊本大会とは別人のようなボディで舞台に登場。またしてもミックスドペア部門は本間親子のみのエントリーだったが、納得のいく形でメダルを手にすることができたのだ。

「熊本大会は体の仕上がりやポージングはもちろん、努力しないで出てしまったのが心残りだったんです。ジャパンカップでは本当に努力したと自信を持って出場できたので、メダルのうれしさが全然違いました」

息子の一言で始まったトレーニングライフだが、結果として彼女に自信を与える貴重な機会となった。しばらく大会出場は小休止とのことだが、今後もトレーニングは続けていきたいという。

大地さんとの仲睦まじいツーショット

「トレーニングの魅力は、自分と向き合う機会になることだと思います。食事を管理して自分の体を知ったり、本気で努力することで自分の内面も見つめることができました。かっこいい体をつくれたのはトレーニングの結果なので、すごく自信になりました」

努力で培ったたしかな自信。ボディビルへの挑戦は康代さんを母としてだけでなく、ひとりの女性としても成長させてくれたことだろう。

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