「体が大きくなったな」がうれしくて。元サッカー部が見せた爆裂マッスル成長記




大阪・メイシアターにて開催された、SUMMER STYLE AWARD 「大阪予選&ROOKIE CHALLENGE CUP」(7月2日)。筋量よりバランスを重視するだけでなく、舞台での堂々とした振る舞いが重視されるSTYLISH GUY部門に新星が現われた。初参戦でShortクラスを制した畑悠生だ。

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「ほかの選手のことはまったく分からなかったんですけど、周りやトレーナーさんからは『1位行けるぞ』と言われていたので、ビジュアル的にもいけるかなとは思っていました」と自信のほどをうかがわせる。その自信の根底にあるのは”悔しさ”だった。

昨年、別の大会に出場したが予選落ちで涙を飲んだ。その悔しさをバネに捲土重来をはたしただけに、この1年の成長を自分でも感じていると語る。そんな彼はもともとはサッカープレイヤー。高校時代からウエイトトレーニングにハマっていたと振り返る。

「とにかく筋トレが好きでガンガンやってました。『体が大きくなったな』と周りから言われるのがうれしくて。大学でもサッカー部でしたが、ウエイトしてましたね。競技の性格上やり過ぎもダメなんですけど(笑)。僕の場合はプレーにはあまり悪影響はありませんでした」

大学卒業後は福祉関係の職に就いたが、勤務時間の17時が終わるとトレーニング中心という生活を続けている。現在26歳。大学時代15%だった体脂肪率は、今では5%前後にまで落ちた。

普段のトレーニングは週5回。部位に分けながら疲労が溜まらないよう工夫している。食事はトレーナーの指示どおりを心掛けているという。

「食事は自分では管理できないので、指導を受けてますね。本当はいろいろ食べたいけれども、そこは我慢です(笑)」

1日4食を計算に基づいて摂取。カロリーに余裕があれば、間食なども取り入れるのが継続の秘訣だ。高校時代に気づいた筋トレの魅力に身を委ね、大学・社会人と爆裂な成長を遂げてきた。

そんな彼が感じるサマスタの魅力は舞台の演出だという。舞台で浴びるスポットライトは、減量やトレーニングの苦しさを忘れさせる。

今回のサマスタを制して、次に目指すは年末の決勝大会というところ。だが畑は浮つくことなく「今は考え中です」とはぐらかす。その中でも信念が見え隠れしたのは「でもトレーニングは一生続けますよ」という一言だ。

まだまだ続く夏を越えた頃には、さらに逞しくなった姿を見せてくれるだろう。

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取材・文・写真/阿佐智