「ただ楽しくて夢中になって」53歳から歩んだ筋トレ道、荻島順子が“ミス東京”に輝く




「東京選手権は2年連続で2位だったので、今年獲ることができて本当に安心しました。ここまで支えてくださった方々に感謝の気持ちでいっぱいです」

そう笑顔で話すのは、7/16(日)に開催された『第58回東京ボディビル選手権』で「ミス東京」に輝いた荻島順子だ。『第40回女子日本フィジーク選手権大会』では4位と日本トップクラスの実力を持つ彼女だが、東京選手権ではあと一歩で優勝を逃してきた。

【フォト】“ミス東京”を射止めた麗しきボディ。荻島が見せたステージショット

決意を胸に臨んだ今大会のステージ。そこでのパフォーマンスはまさに彼女の努力の結晶だった。とくにフリーポーズは力強さ、しなやかさ、女性らしさを兼ね備えたステージを披露し、観客から賞賛の声が上がるほどのパフォーマンスを披露した。

磨かれたボディを見せた彼女だが、筋トレを始めたのは3年前の53歳のこと。それまではトレーニングにまったく未着手だったが、鍛え始めるとみるみるうちにその魅力にハマっていった。わずか3年で国内トップ戦線を争うようになった彼女だが、のめり込むうちに自然と道が開けていったと振り返る。

「自分の体がどんどん変わっていくことが楽しくて夢中になっていきました。私の中ではあまりトップを争っている感覚はなくて、気づいたらそこに立っていたという感じですね。やるべきことをやっていれば順位は自然とついてくるものだと思うので、ただひたすらトレーニングをして努力をするだけだと思っています」

今後の目標については「ひとつずつ階段を登って、どんどん上にいきたいです」とあくまでコツコツと努力を積み上げる意識だという。他の選手や順位を意識するより、矢印を向ける先は自分のみ。これからも自分の思いに正直に、彼女はトレーニング道を邁進し続ける。

【フォト】バキバキ腹筋に広がりのある背中。東京で輝いた荻島のボディ