「こんな選手もいたほうがよくないですか?」
——その中で現役を続ける理由は何でしょうか。
「それはもうシンプルにプレーをするのが楽しいから。キツいけど楽しいから。どんな世界もそうだと思いますけど、すべてはそこだと思います。楽しいとかそういうのがなければ、こんなキツいことは続けられないです」
——いろいろな意味で自由と言うか、肩の力の抜け具合が絶妙ですね。
「だから家族には頭が上がらない(笑)。これだけ自由にやらせてもらえているから、そこは感謝しかないですよね。自分から何をつくってほしいと言うことはないですけど、たぶん食事とかも気をつかってくれていると思いますよ」
——いや、そこは間違いなく気をつかわれていると思います。それにしても新鮮なインタビューでした。
「そうでしょう、こんな選手もいるんですよ(笑)」
——少数派でしょうけど(笑)。
「でも、そんなことを言ったら48歳でサッカー選手をやっている時点で少数派ですから。それも何か面白いなって思いますよね。面白いからって続けていいのかと思うこともありますけど、こんな選手もいたほうがよくないですか? 体に関しても、みんながみんなストイックだと息が詰まるじゃないですか。そういうのがなくてもできる、というのを少しでも自分が証明できればいいですよね」