イケメンさわやかフィジーカーが見せつけた、これぞ黄金比の“Y字ボディ”




最後に名前を呼ばれたのは、実績多数の岡典明や渡辺和也でもなければ、昨年日本2位の直野賀優でもなかった。メンズフィジークで金メダルを獲得したのは上松康一郎、全国レベルの大会では初戴冠である。

【フォト】見事なY字シェイプの美ボディを披露する上松

「嬉しいんですけど、正直、まだ飲み込めていない状態です」

8/4(金)に行なわれたSPORTEC CUP 2023のバックステージで彼を直撃すると、驚きの表情とともにそう話した。日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)が主催する今年最初の一般カテゴリーのコンテストである本大会。その名の通りスポーツ総合産業展「SPORTEC(スポルテック)」内で行なわれるイベント色も強い大会ではあるが、年々出場選手のレベルは高まっており、全国大会で上位を争った経験のある選手たちがずらりとエントリー。昨年の「GRAND CHAMPIONSHIPS 2022」で5位入賞の外間博也が決勝に残ることができなかったことからも、そのレベルの高さは明らかだ。

「昨年のSPORTEC CUPでは5位だったので、今年もハイレベルだというのはわかっていましたが、その中でも順位を一つでも上げて、この先の『オールジャパン選手権』を目指したいと思って出場しました。今日は、自分の強みであるアウトラインをしっかり見せることができたのではないかと思います」

さわやかなイケメンフェイスも印象的な上松。この日の決勝に残った6人全員が甲乙つけがたいボディシェイプを成していたが、審査委員長を務めた辻本俊子氏が以前にインタビューで語っていた「黄金比3:1:2が生み出すY字ボディ」にもっとも近かったのが、上松であったと言えるだろう。

彼自身は昨年、身長別の日本一決戦「オールジャパン選手権」の172cm以下級で2位、「GRAND CHAMPIONSHIPS」では入賞はならなかったものの審査表では7位にあたる結果を残しており、今年はさらなる飛躍の期待がかかる。

「自分の課題は自分が一番よくわかっています。もっと絞り込んで、まだ足りない部分を仕上げてオールジャパンに挑み、目標である階級の優勝を狙いたいと思います」

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