ボディメイクは一石三鳥。良い声になる、健康にもなる、ステージにも立てる




Super Body Contest(SBC)には、一定の筋量が必要なビキニの王道であるSBC部門、華奢でスタイリッシュなボディが評価されるTREND部門、ファッション性もあるMONOKINI部門、TIGHT部門、MERMAID部門などさまざなカテゴリーが用意されている。「自分に合ったカテゴリーが必ず見つかる」というのは、数あるコンテストの中でも、SBCならではの特徴と言えるだろう。

【フォト】ビキニを使い分け、はつらつとしたステージングを見せる米田

それゆえ、どこかの部門に狙いを絞って出場する選手もいれば、複数エントリーして得た評価から、自分がより輝ける場を探っていくトレーニーたちをこれまで多く見てきた。自分の想定通りの評価を得た選手もいれば、思わぬ評価を得た選手もいる。東京大会(8/12開催)に出場した米田未央は、この日SBC部門とTREND部門にダブルエントリーしたが、「意外な結果だった」と驚きの表情を見せた一人だ。

「SBCとTRENDの中間くらいの体型だと言われ続けていたものの、筋量が多いほうではあるので、SBCのほうが有利かなと思っていました。TRENDでクリスタル(総合優勝)をいただけたのには自分でもびっくりしています」

昨年の東京大会でも両部門にエントリーし、ともにクラス優勝を達成していた彼女。「どちらかに寄せようとしたわけではなく、見せ方の違いを少し意識していたところを、審査員の方には見ていただけたのかもしれない」と振り返る。基本的な規定ポーズは大きくは変わらないが、細かなポージングの変化に加え、SBC部門では白、TREND部門では濃紺と、ビキニも変えて臨んだのは印象的であった。

そんな米田は、普段はボーカル講師として活躍。もともと、音楽を続けるための体づくりとして始めたのが筋トレであったという。

「普段のレッスンからやっているお腹に力を入れて声を出すことなども含め、こういったボディメイクの大会に出る以前に、自分が仕事をやっていく上で体づくりが必要だなと思ってはじめたのが筋トレです。体ができれば良い声が出ますし、健康にもなりますし、こうしてボディメイクのステージにも立てる。まさに理に適っているというか、一石二鳥どころか三鳥ですね」

元気な体で歌い続ける、そして自身の体も磨き続ける。今年はこのまま、12月に行なわれる決勝大会「SBC FINAL」への出場を目指す。

「がっちりと筋肉はあるけど、そのぶん寸胴に見えてしまうことがあるとフィードバックで言われています。残り3か月くらいですが、『Vシェイプ』の体に近づけるように意識して、FINALまでの期間がんばってボディメイクに励んでいきます」

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