「SFFの魅力をもっと広めていきたい」主催者と選手に挑戦したなーすけの熱き理由




「初心者向けのフィットネスコンテストを開催したい」。

筋トレYouTuberのなーすけが自身のチャンネルでそう宣言してから約9か月。さまざまなハプニングに見舞われながらも、8月20日(日)に東京・福生市民会館にて、念願の「SHAPE FIT FESTIVAL」(SFF)が開催された。

「敷居が高いと感じるフィットネスコンテストを、お祭りのように楽しんでもらいたい」というコンセプトのもと、SFFでは多くの施策が盛りこまれ、初開催にも関わらず会場の席は埋め尽くされ大きな盛り上がりを見せた。

そんな大会の運営を指揮しながら、出場選手としてMen’s Physique部門のTallクラスを制したなーすけに、大会後話を聞くことができた。感想を聞くと、とにかくまずはホッとしたという。

「今回、運営と大会出場の両方に挑戦させていただいて、無事終えることができて安心しています。僕自身が去年さまざまな経験をさせていただき、『フィットネスの大会ってもしかすると初心者が出にくいのではないか』と感じることがありました。その中で、初心者でも出やすい大会を作りたいと思ったのが大会の企画を志したきっかけです。

また、自分の主催する大会に出場しようと思ったのは、自分が理想とする体型を目指すひとりのトレーニーとして、試合に出場しない訳にはいかないと思ったからです。人それぞれ理想の体型というものはありますが、自分が出場して理想の体を追い求める素晴らしさを少しでも伝えられたらいいなと思い、主催者ながら出場させていただきました」

「初心者が日本一参加しやすい大会」を実現するにあたり、工夫した点は大きく分けてふたつあるという。

ひとつは大会出場者への金銭的負担を極力減らすということだ。なーすけ自身が大会開催を宣言した動画で「利益はあまり考えていない。赤字にならなければOKで、とにかく初心者でも参加しやすいように金銭的負担を減らしていきたい」と話していたように、出場料は他の大会とそん色のない安価な設定が実現した。

ふたつ目にこだわったのは会場の雰囲気作り。「大会ってしばしば雰囲気が殺伐としてしまうんです。それは仕方のないことなのですが、その雰囲気の中で、もし右も左もわからないような初心者が参加したら、今後も出場を継続することは難しいと思います。だからこそYouTubeで初心者向けにトレーニングについて発信している自分が、その雰囲気を和らげる必要があるのかなという思いで、審査以外にもさまざまな仕掛けを施しました」となーすけは語る。

事実、本大会では審査の合間にさまざまイベントが行なわれていた。元シルク・ドゥ・ソレイユのパフォーマーで、現在は筋トレYouTuberとして活躍するアクトレや、薬学生トレーニーとして多くの女性の支持を受けるSakuraがステージに上がり会場を盛り上げた。YouTuberとしての強みを活かしたステージづくりも本大会の魅力とも言える。

アクトレとのコラボ企画では、なーすけがバク転に挑戦
Sakuraとは、来場者が直接質問できるコーナーを開催

さらに、閉会式で観客の前に立ったなーすけから来年もSFFが東京と大阪で開催する予定であることがアナウンスされた。次の仕掛けはまだ思案中で、日程も未定とのことだったが「今大会を終えて、次も無事終えられるかのプレッシャーもあります。ただコンセプトはずっと変えず、お祭りのように楽しめる大会を目指していきたい」と、次大会の成功に向け、なーすけは目を輝かせていた。

そんななーすけは、今後もSFFの運営とプレーヤーの両面でフィットネス業界を盛り上げていきたいと熱意をあらわにした。

「これからは『フィジークといったらやっぱり“なーすけ”だよね』と言われるような体を目指していきたいというのがまずひとつ。そして、多くの人が『SFFに挑戦したい』と思ってもらえるように、SFFやボディメイクの魅力をいろんな人に広めていきたいです。次も必ず成功させて、このお祭りを3年後、5年後どんどん大きくしていきたいと思います」

▶次ページ:なーすけのアザーステージフォト