関東学生王者が見せたバリバリの脚、絶品ハムケツ。自信を胸に全国の舞台へ




9/24(日)、東京・日野市民会館にて「第63回関東学生ボディビル選手権大会」が開催され、国際武道大学4年の依知川公平が表彰台の頂点に立った。昨年は2位と悔し涙を飲んだが、悲願の目標達成となった。

【フォト】バリっとした仕上がりNo.1。依知川の脚に注目

昨年の同大会後に話を聞いた際には、「ハムケツは自分の武器」と語っていた依知川。バリっと浮き上がったハムストリングスから、ふくらはぎにかけた筋肉の仕上がりは群を抜いており、部分賞の「脚」部門は文句なしのトップに。さらに、「弱点部位を弱点に見せないように意識して改善してきた」という肩、腕、胸も昨年から明らかにインプルーブ。部分賞審査ですべて最後まで残り、「腕」部門を受賞した。

さらに、審査員長の臼井修氏が大会後の講評にて「例年は特にポージングが上手だった数人の中から選べば良かったが、今年はどの選手もポージングが上手で、誰がベストかを選ぶのがもっとも難しかった」と話したフリーポーズにおいて、依知川はベストポーザー賞を受賞。ボディビルダーとしての完成度の高さも見せつけた。

高校生からボディビルに取り組んできている依知川だが、2019年に「全国高校生ボディビル選手権」に出場した際には準優勝の実績を持つ。当時、3位につけたのが1学年下の坂本陽斗(日本体育大学3年)であり、優勝したのが川中健介(東海大学4年)である。学生の枠を超え、すでに一般部の大会で結果を残す2人は、彼にとっても刺激になっているだろう。

「自分もやっと結果がついてきましたが、まだまだ彼らは上にいると思っています。いつか、もっと大きな結果を残したいですね」

1週間後には、全国各地の猛者が集う「全日本学生ボディビル選手権」が埼玉県深谷市で開催される。昨年は4位だった依知川にとっては、学生最後の年のリベンジバトルとして負けられないステージだ。

「今回は関東で優勝できて嬉しい反面、(昨年覇者の)刈川(啓志郎/学習院大学3年)君が出場していなかったので、もしかしたら“本当の関東学生チャンピオンではない”と言われるかもしれません。でもこうして優勝をいただけたわけですから、関東王者として自信を持って全日本で結果を残したいです」

昨年の全日本学生で2位の刈川、3位の本多虎之介(大阪学院大学3年)は九州で行なわれた全日本学生オープンでワンツーフィニッシュを果たしており、今年も激戦必至。秋を彩る筋肉バトルに期待したい。

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