第2の嶋田慶太か? 東大発のダンディーガイ、銀メダルの鍵は「勝つための減量」




「素直に嬉しいです。OBの方々、先輩、後輩……全員にお世話になって獲れた2位だと思います」
さわやかな表情でそう話す彼は、東京大学4年の若林恭佑。「第63回関東学生ボディビル選手権大会」(9/24開催)で見事準優勝に輝いた男だ。

【フォト】顔も体もかっこいい。スタイリッシュなボディで存在感を放つ若林

長身かつ小顔で抜群のプロポーションを誇る若林。昨年も光るものは見せていたものの、長身が故にやや細さも見え、ボディビルで12位、フィジークで17位という結果に。大人数の中で決勝に残れただけでも賞賛に値するが、今年は昨年の反省を生かして見事にジャンプアップを遂げた。

「去年と一昨年は、体重を落とすための減量というか、負けないための減量みたいな形でやっていたんです。でも今年は、しっかりとボリュームを残すことを意識しました。勝つための減量ができたと思います」

学生ボディビル選手権の特徴の一つが、体の部位別の表彰である「部分賞」が用意されていることにある。総合で上位に入れなくても、一部分の強みを生かして存在感を発揮する選手もいるが、ここ数年はほぼ上位入賞者が部分賞を獲得することが多い。だがしかし、若林は真逆だ。準優勝をはたしたにも関わらず、部分賞を獲得することはなかった。

「部分賞はゼロでしたね……(笑)。正直、自分の体は突出して優れているところはありません。だからこそ、どこが強いというよりも、総合力とポージングの部分で自信を持ってやってこれた結果なのかなと思います」

昨年の関東学生選手権ではフィジークとダブルエントリーしていたが、そのときすでにボディビルに絞ることを決意し、全日本学生選手権ではフィジークを棄権。今年は関東からボディビル一本に目標を絞って取り組んできた成果を、9/30(土)に埼玉県深谷市で開催される全日本学生選手権で見せると宣言する。

「今年の関東大会はステージ上での審査時間をとても長くとっていただき、ポーズをとる機会もいっぱいありました。その中でだんだんとうまく力が入らなくなる部分があったりしたので、スタミナの部分も大事だなと感じました。1週間ですが、大会を通じて最後まで戦える体をつくって、全日本学生選手権に臨みたいと思います」

トータルバランスに優れた体と、男がうらやむさわやかフェイスは、ボディビル界屈指のイケメン・嶋田慶太を感じさせる雰囲気もある。バルク型の選手が多数参戦するであろう全日本学生選手権では、その美しい体で存在感を発揮するはずだ。

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