「生来の目立ちたがりですから」元スポーツエリートが見せた自信あふれるステージ




そのネーミングどおり中京地区の猛者たちが集う、SUMMER STYLE AWARD東海帝王予選(9月11日開催)。舞台でスポットライトに照らされる選手たちの表情はみな自信にあふれている。その中でも、ひときわ自信満々の表情でポーズを決めていたのが、STYLISH GUY部門ミドルクラスで見事優勝を飾った有田樹だ。大会後、話を聞いたが、「インタビュー?久しぶりだなあ」の一言。一体何者なのだ?

【フォト&リザルト】サマスタ東海帝王予選の全優勝者

話を聞いてみると、そのセリフもごもっとも、彼はオリンピアンになっても不思議ではなかった超スポーツエリートだったのだ。小学生から始めたバレーボールでその才能を発揮。小・中・高のあらゆるレベルで全国大会に出場した。そりゃ、インタビューなんかお手のものだ。

大学にはもちろん誘われて進学。名門・中京大学に進んだ。本人曰く、「1年からレギュラー確約。入学前から練習に参加していた」とのこと。その言葉どおり卒業後のプロ契約でのトップリーグチームの話ももらった。

しかし、そのバレーボールは2年で辞めてしまう。理由は「飽きちゃった」とのこと。同時に大学も中退した。そして、20歳で夜の世界に足を踏み入れることに。以来体を動かすこととは縁の遠い生活を送っていくうちに鍛え上げた筋肉は落ち、ほっそりすぎるくらいになってしまった。これを見かねた職場の社長の言葉が運命を変えた。

「痩せすぎると元気がないように見えるから、トレーニングに行きなさい」

1年前から昼はトレーニング、夜は仕事という生活が始まった。元来がアスリートということもあり、みるみるうちに筋肉は復活。そこからじゃあボディコンテストに出ようということになった。

「だから準備期間は実質7か月くらいかな」と彼は振り返る。減量は苦にならなかったという。

「もともと痩せ型で、バカ食いするタイプでもないんで、調整は楽でした」

その言葉どおり、この東海帝王予選を目指した減量が思いのほかうまく進みすぎたため、約2週間前の京都予選(8月26日開催)で腕試し。見事SURF MODEL部門で優勝、STYLISH GUY部門ミドルクラスで3位入賞をはたしている。今回の自信満々の表情には裏付けがあったのだ。

「生来の目立ちたがりですから」と優勝をよろこんだ。ニューヒーローの誕生だ。

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