モリモリの広背筋はカメックスのごとし。ポケモンで会場を沸かせる東海大ビルダー




独特の掛け声や学生らしいノリの良さ、その中でステージに立つ選手たちの熱量、がむしゃらさ……学生ボディビル=ガクボには、ここでしか見られない楽しさや魅力が。杉村雄大(東海大学4年)は、まさに“ガクボらしさ”を体現した選手だと言えるだろう。

【フォト】「ポケモン、ゲットだぜ!」……なフリーポーズを見せる杉村

「順位的には昨年の関東学生選手権より落としてしまいましたが、すごく楽しく大会に出ることができたので、自分としてはすごく満足しています」

そう大会を振り返る杉村。9/24(日)に行なわれた「第63回関東学生ボディビル選手権大会」で彼は7位入賞。表彰台には届かなかったが、これもまた学生大会ならではと言えるだろう、部位別表彰の「背中」部門を彼は受賞した。トータルで勝てなくても、一部分の強みで輝くことができたのだ。

「自分としては、背中が強みだと思ったことはなかったんです(笑)。でも今日はそのように審査員の方に評価していただいただき、それが強みなんだと気づかされました。すごく嬉しいですね」

杉村のガクボらしさは、それだけではなく、1分間のフリーポーズの選曲にある。自らの好みやこだわりを存分に見せつける選手がいる中、彼のキーワードは「ポケモン」。昨年の関東学生選手権は、ド定番曲である「めざせポケモンマスター」全日本学生選手権は「ポケットモンスター赤・緑のメインテーマ」、そして今夏に出場したジュニアボディビル選手権では「XY&Z」と、一貫してポケモン関連の楽曲をBGMにチョイス。この日は、ハイテンポな「アローラ!!」で会場に盛大な手拍子を呼び込んだ。

「自分の大好きなポケモンの曲でフリーポーズをとることで、会場が盛り上がり、見ている方が少しでも楽しく受けなってくれればいいなと思っていました。ちなみに、一番好きなポケモンはカメックスです!」

でっかい背中を見せ、フリーポーズで会場を沸かせた杉村。今週末は学生最後の舞台として、埼玉県深谷市で行なわれる「全日本学生ボディビル選手権」に挑む。

「東海大学は、主将の川中健介君を筆頭にすごい選手がたくさんいるので、刺激を受けながら日々のトレーニングに励むことができていて、すごく良い環境にいられるなと思っています。全日本学生までは6日間しかありませんが、自分より順位が上の選手を見るとやはり絞りがしっかりしているなという思いました。どこまで自分を成長させられるかはわかりませんが、絞れるだけ絞って臨みたいと思います!」

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