「挑戦」を体現する筋肉王者。フィジークでも戦える厚みあるボディへ進化中




まさに「安定の」と言えるステージだった。10/9(月・祝)に開催されたSuper Body Contest(SBC)の愛知大会において、男子SBC部門を制したのはやはり尾花優だった。昨年の決勝大会「SBC FINAL」の勝者であり、今年はSBC認定講師も務めている王者。“こんなところで負けるはずがない”という見る者の思惑通りのステージングを今回も披露した。

【フォト】昨年から一段進化した厚みある胸板を見せる尾花

「昨日は(3団体合同開催イベントである)筋肉祭に出場し、フィジーク部門で優勝させていただきました。大会が埼玉県の行田市だったので、そこから名古屋へ移動して今日のSBC愛知大会ということで、ハードな連戦でしたが優勝することができました」と安堵の表情を見せた尾花。例年は地方大会に何戦か出場して年末をFINALを目指してきたが、今年はこの愛知大会が初戦であった。

「本当は地方大会も出たかったんですけどね。ちょっと言い訳をすると、やはり仕事がなかなか忙しかったりして。とはいえ、その中でもしっかりとトレーニングの時間も確保して、コンテストに向けた時間と分けて、工夫しながら取り組んでいます」

SBCにおいてはこの日が今年初のステージであったが、パーソナルトレーナーとしての仕事はもちろん、キッチンカーの出店や、スポーツとしてのボウリングへの挑戦など活動の幅を拡大中。さらにボディコンテストの競技者としては、SBCが日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)の傘下団体となったこともあり、栃木県ボディフィットネスオープン大会や関東フィットネス選手権大会などに参戦するなど、自身がつねに掲げる「挑戦」を積み重ねてきた。

2か月後には、連覇を目指して今年もFINALの舞台に立つ。2019年に始動し、4シーズン目(2020年はコロナ禍のため年間を通した開催はなし)のSBCだが、これまでChampion of the show(総合優勝)の連覇者は全カテゴリーにおいて存在していない。

「今年は、アウトラインをさらに厚くしようと思ってやってきましたし、胸の横幅も意識してきました。ミッドセクションも、しっかりとポージングで出せるように工夫して取り組んでいるところです。今年は去年はいなかった新しい選手もいっぱい出てきていると思うので、去年以上の自分に仕上げて臨み、自分らしいコンテストのステージにしたいと思います」

▶次ページ:尾花の全身アザーショット