日本代表が男女ともに王座死守に成功【新極真会 世界大会 詳報】




超満員となった東京体育館。チケットはソールドアウトとなった

【男子五回戦】

Aブロック:グザウスカスを止めた岡田侑己と後藤優太の一戦は、昨年末の全日本大会と同様に僅差の内容に。本戦は上段前蹴りや内廻し蹴りでペースを引き寄せた後藤がやや優勢(2-0)となったが、延長戦に入ると岡田が中段突きで形勢を逆転。後藤をコート際まで追い込むなど、つねに試合を支配し、延長5-0で勝利した。

老獪な技術で鳥原隆司を下し五回戦に駒を進めたヴァレリー・ディミトロフは、ここでも安定した組手を披露。近距離での突きでアンタナス・クリバヴィシウスの体力を削り、本戦5-0で勝負を決めた。

Bブロック:亀山真を一本で下し波に乗るアントン・ジマレフが、近距離戦でマレック・ヴォルニーの持ち味を消すことに成功。本戦4-0で勝利し、堂々の入賞を決めた。

安定感が光る渡辺優作は、軽中量級の平木楓と比べても遜色のないスピードを披露。平木も粘りを見せたが、押しによる減点1もあり渡辺が本戦5-0で勝利した。

Cブロック:連続でアップセットを演出した遠田竜司の勢いは五回戦でも止まらず、ラウリナス・ヴァイシカウスカスを序盤から圧倒していく。左中段廻し蹴りと突きでペースを握り続け本戦4-0で快勝。初出場ながら実力で入賞を勝ち取った。

長身選手との対戦が続く多田成慶は、上段系の技に細心の注意を払いつつエドガー・セシンスキーを迎撃。だがセシンスキーに距離を潰され、後半には押しで減点1を取られ劣勢に。結果、本戦0-4で涙を呑んだ。

Dブロック:パウリウス・ジマンタスとの真っ向勝負を制した落合光星が、ダヴィット・ムスカラゼ戦でも本領を発揮。重い下段廻し蹴りと中段突きでムスカラゼを押し込み、本戦4-0で勝負を決めた。

優勝候補筆頭の入来建武は距離を取る渡辺和志を巧みに追いかけ、右の下段廻し蹴りでダメージを与えることに成功。渡辺の減点1もあり、入来が本戦5-0でベスト8進出を決めた。

◆男子準々決勝&準決勝