競技とはいえ体を見せるというのは、多くの人にとってハードルが高いことだろう。そんな中で村松李紗がその壁を乗り越えることができたのは、とある日の出来事がきっかけだった。
「プールに行った時に、自分の体が30代になってたるんできたのを実感したんです。ヒップアップしたいなとか、そういった思いが重なっていきました。そこで通ったジムのトレーナーさんに勧められたのもあり、ボディメイクに取り組むようになりました」
体型の改善に向けて高いモチベーションがあったものの、それでもコンテストのステージまでは遠かった。出場を数か月悩む間にトレーナーからの再度の勧めもあり、ある時コンテストのレッスンに足を運んだ。そこで見た光景に彼女は釘付けになる。
「悩みつつレッスンに臨んだんですけど、そこで見たみなさんのキラキラしている姿に憧れて、自分も挑戦しようと気持ちが固まりました」
そこからは初陣となる2022年の横浜大会に出場。以降ハイペースで経験を積み、10月21日に開催された『モデルジャパン東日本大会』ではレディースクラス(30歳~39歳)4位の結果を残した。「自分の力を出し切りたかった」と悔いは残るものの、すでに出場権を獲得していた日本大会(11月19日)では頂点を目指す覚悟だ。
「今回、日本大会に向けて腹がくくれたのでいい経験になりました。自分らしさを出して、応援してくれるみんなの気持ちに応えたいです」
コンテスト出場のハードルを越え、美ボディと挑戦する喜びを手にした村松。大舞台で輝きを放つべく、磨いた肉体美で日本大会に乗り込む。
【次のページ】トレーニングで手にした美ボディ。村松のアザーステージフォト