40~50代は、残りの人生の指針が決まる大事な時期でもある。自分らしく生きたいと思いながらも、一歩を踏み出す勇気を持てず、悶々と将来への不安を抱えている人も多いだろう。そんなミドルエイジたちの指標となる“輝く40~50代”を紹介する当連載。今回は、ハードゲイキャラとしてお笑い界を席巻したレイザーラモンHGさんのライフスタイルに迫る。
今は終活ならぬ『終トレ』
――HGさんは現在47歳ですが、本当にお若いですよね。
「いえいえ。私もアラフィフですから。運動して何とか保っている感じですね」
――現在は週に何日ジムに通っているんですか。
「週4か5ですね。子どもが全員、学校に行ってから仕事までの合間にジムに行くというのが僕のスタイルで、今日も朝行ってきました。40代前半まではいろいろなことをやっていたんです。ゴールドジム、クロスフィットというサーキットトレーニングジム、キックボクシング、柔術、ヨガ。やれることをめっちゃやっていたんですけど、終活ならぬ『終トレ』というか、ミニマムにしていこうと思って。それで今はクロスフィットだけにしました。興味本位でいろいろなものに手を出したんですけど、一番合ったものが残ったというか」
――ひとつに絞ったのはどんな理由からですか。
「何年か前まではフィジークの大会に出ていたので、ボディメイクのためにゴールドジムに通っていたんです。でも、コロナ禍に入って大会自体がなくなって。去年くらいから大会は復活したんですけど、おたけ(ジャングルポケット)とか後輩マッチョ芸人も出てきていますから、ボディメイクはもういいかなと。それで、体力をつけつつ筋力もつけられるという、一番効率がいいクロスフィットだけになったという感じですね」
――現在のHGさんの中で、体を鍛える一番の目的は何ですか。
「一番は、80歳、90歳になっても腰を振れるようにということですね。クロスフィットって体の筋肉を連動させてパフォーマンスを上げるというものなので、下半身を多めに鍛えるんです。いわゆるウエイトリフティングのクリーン(バーベルを肩の高さまで持ち上げる)だとかスナッチ(バーベルを一息で頭上まで持ち上げる)。重いものを下から上に挙げるような動作によって、足腰が鍛えられるんです。僕のキャラクターって歳をとればとるほどおもろなってくると思うので、歳をとってもできるような体力づくりという目的もありますし、もちろん筋力トレーニングにもなるので、今の衣装が似合う体型を維持するという目的もあります」
――1回につきどのくらいの時間行なうのですか。
「1時間ですね。1時間のクラスがあって。前半はスクワットとかデッドリフトとか重たいもののトレーニングをやって、後半30分でサーキットをやって終わるという流れです。昔は2時間とか2時間半とかジムに行ったりしていましたけど、それだと集中力も持たないので、グッと短くして毎日行けるようにしています」