「80歳、90歳になっても腰を振れるように」【ミドルエイジの挑戦/レイザーラモンHG #1】




「筋トレってスポーツと違って才能がいらない」

――若い頃からトレーニングを続けてきた成果かもしれません。

「そうですね。昔はオーバーワークだったと思うんです。それこそクロスフィットのジムに行ってからゴールドジムをはしごすることも日常茶飯事で、そのままキックボクシングのジムに行くこともありました。今はトレーニングを絞って一日1時間という決められた時間でやっているので、体調はいいですね。やりすぎもよくないなと思います」

――そこまで没頭してしまう魅力がトレーニングにはあるんですね。

「筋トレってスポーツと違って才能がいらないというか、努力した人にちゃんと見返りがあるのがいいところだと思うんです。筋肉は嘘をつかないとよく言いますけど、やればやった分だけ成長するというわかりやすさが、みなさんハマる理由なのかなと思いますね」

――食事はどんなことを意識していますか。

「ボディメイクをやめてからはそこまでストイックすぎるところはないと思いますけど、小麦は太りやすい、脂肪がつきやすいというのが体感としてあるので、今は小麦系のパン、パスタ、うどんとかを蕎麦、白米、玄米とかに置き換えたり、油モノを控えるくらいですかね。最初に大会に出た2014年からコロナ禍になるまでの4~5年は、ストイックにやっていました」

――『ハッスル』でプロレスラーとして活動されていた時は、どんな食事だったんですか。

「ハッスル時代はドカ食いですね。それこそ道場に行けばちゃんこがあったので。とにかく練習して食べるという生活をしていました。今は82、83kgくらいですけど、その時期は95kgくらいまで増やしました。もともと弱いのでお酒は飲まないんですけど、プロレスをやっていた時はめっちゃ飲んでいました。酒豪の髙田延彦さんもいらっしゃったので、飲まざるを得ないというか(笑)。プロレスファンであれば、おわかりいただけると思います」(中編に続く)

【フォト】腰振りを支えるトレーニング風景は次のページへ