佐久間編集長のパーソナルトレーナー百人斬られ(仮)Vol.38 吉田倭斗(Fulaid)前編




VITUP!編集長・佐久間が全国のパーソナルトレーナーさんを巡っていく「パーソナルトレーナー百人斬られ(仮)」。今回登場するのは、現在、早稲田大学大学院スポーツ科学研究室で研究しつつ、トレーナーとしても活動する吉田倭斗トレーナー。前編ではアスリートやスポーツパフォーマンス向上を目的とした方を中心に指導している吉田トレーナーの歩みから紹介していきます。


吉田倭斗トレーナーは、パーソナルトレーナーとして活動しつつ、早稲田大学大学院トレーニング科学研究室で、スポーツパフォーマンスの向上に向けての研究に励む日々を過ごしています。

 

小学生時代から野球に取り組むなかで、トレーナーの道を目指すことを決め、高校卒業後には必要な知識を学ぶため、専門学校へと進学しました。

 

「シンプルにトレーニングやスポーツが好きだったことと、何かを教えるのが楽しかったということから、スポーツのトレーニングを教えるトレーナーになりたいと考えました」

 

専門学校に入学した吉田さんは、インターンでジャパンラグビー・リーグワンの横浜キャノンイーグルス(ディビジョン1)や日野レッドドルフィンズ(ディビジョン3)の現場を体験。プロのトップチームの雰囲気を肌で感じたことは大きな経験となりました。

 

「それまでは高校や大学のチームに実習で関わらせていただいていたのですが、プロのトップチームは選手の雰囲気やマインドセット、コーチとの連携の仕方や熱量のインパクトがすごくて、めちゃくちゃロマンのある世界だなと思いました」

 

トップレベルのすごさを体感して、より深くトレーニング指導の世界に関わっていきたいという思いを強くした吉田さんは、自身の進むべき道をS&Cコーチに定めました。

 

一口に「トレーナー」と言っても、専門とするジャンルはさまざま。ボディメイクもあれば、機能改善やリハビリ用のトレーニングもあり、パフォーマンスアップのトレーニングを指導するトレーナーもいます。専門学校進学時、吉田さんは「トレーナー」という職業の中でもポピュラーなアスレチックトレーナーの道を考えていましたが、勉強を重ねていくうちに、自身が目指す方向性との違いを感じるようになっていきました。

 

アスレチックトレーナーは、スポーツ現場でのケガへの処置や、ケガ予防のためのトレーニングや選手への教育、再発防止のためのテーピングなどの処置といったところが主な仕事。吉田さんは選手のパフォーマンスを向上させるためのトレーニングを研究し、教えていきたいという思いが強くなり、方向転換を決断します。

 

「最初はアスレチックトレーナーの方向性でスタートしましたが、S&Cコーチと言われる、アスリートのトレーニング指導の方向にいきたいと思ってシフトチェンジしました。自分の経験として、トレーニングが不適切でスポーツパフォーマンスの向上、野球の成果につながらなかったり、ケガを悪化させてしまったりということがありました。世間的にトレーニングの指導者がいない環境では、効果が低いトレーニングをしていたり、危険性が高いトレーニングをしていたりということがあるのだろうなと予測できるところもあって、選手の手助けをできたらという思いがありました」

専門学校から通信制の大学に編入し、大学を卒業したのち、早稲田大学大学院トレーニング科学研究室へ。現在はパフォーマンアップに関する研究をしつつ、「A SIDE STRENGTH&CONDITIONING」でパーソナルトレーナーを務め、「Dave Baseball Academy」トレーニングコーチ、保善高校サッカー部S&Cコーチとしても活動。アスリートやスポーツパフォーマンスを高めたい人たちを中心に指導を行なっています。

 

「スポーツパフォーマンスを向上させるためのトレーニングに関しては、日本では体系的なカリキュラムはまだ確立されていない部分もあって、さまざまな研究者の論文や講座から情報収集して、その情報を自分で精査して自分のトレーニングシステムに落とし込んでいきます。それが大変でもあり、楽しくもあるところです。指導するときは、いきなり自分の考えを押し付けることはなくて、信頼関係を築いてから伝えていくということを心掛けています」

 

日々研究、勉強しながらトレーナーとして進化を続ける吉田さんは、2023年には個人事業を開業し、屋号を「Fulaid(フレイド)」と名付けました。これは「たくさん」「いっぱい」を意味する「Full」と、応援を意味する「Aid」を合わせた造語。自分の全力でアスリートやトレーニングに励む人を応援するという意味です。

 

「アスリートの方や個人で関わっているお客様に対しては、これまで通り全力サポートしていきます。今後は直接関われるお客様だけでなく、SNS利用して、全国の学生やアスリートに向けて、トレーニングに関するリテラシーを改善できるような発信もしていきたいと考えています」

 

そのモットーこそが「Fulaid」の精神。吉田さんは、これからもアスリートやスポーツパフォーマンス向上を願うトレーニーを全力でサポートし、その輪をさらに広げていくことでしょう。

 

というわけで今回はここまで。次回は、スポーツパフォーマンスを高めるためのトレーニングを実際に体験します。

 

【トレーナーPROFILE】
吉田倭斗(よしだ・やまと)
2000年生まれ。東京都出身。専門学校在籍時からパーソナルトレーナーとしての活動を開始。2023年に個人事業「Fulaid」を開業。現在は「A SIDE STRENGTH&CONDITIONING」ののパーソナルトレーナー、「Dave Baseball Academy」トレーニングコーチ、保善高校サッカー部S&Cコーチ、B.E.A.T パフォーマンススペシャリストとしても活動する。
〔保有資格〕
日本スポーツ協会公認アスレチックトレーナー/日本トレーディング指導者協会認定トレーニング指導者/AZCAREアドバンスプロバイダー

【パーソナル情報】
Fulaid HP
〔パーソナル料金〕
★初めての方
体験=5,000円
★ゲスト利用
60分=9,000円/回、90分=10,000円/回
★会員(月額利用)
月2回プラン 60分=17,000円/回、90分=19,000円/回
月4回プラン 60分=32,000円/回、90分=36,000円/回
月6回プラン 60分=45,000円/回、90分=51,000円/回
月8回プラン 60分=56,000円/回、90分=64,000円/回
※その他詳細はHPを参照

 

佐久間一彦(さくま・かずひこ)
1975年8月27日、神奈川県出身。学生時代はレスリング選手として活躍し、高校日本代表選出、全日本大学選手権準優勝などの実績を残す。青山学院大学卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。2007年~2010年まで「週刊プロレス」の編集長を務める。2010年にライトハウスに入社。スポーツジャーナリストとして数多くのプロスポーツ選手、オリンピアン、パラリンピアンの取材を手がける。