俳優であり元格闘家の金子賢が主催するボディコンテスト『SUMMER STYLE AWARD』(サマスタ/SSA)。同大会は各審査基準によってカテゴリーが分けられており、それぞれの強みを持った選手たちによる熱戦が繰り広げられている。
その中で、昨年から新設されたCLASSIC SPORTS部門(2024年からCLASSIC PHYSIQUEに名称変更)は、全体的な筋肉量・厚み・バランスを重要視したカテゴリー。そんな群雄割拠のステージで存在感を放ったのが近藤孝仁だ。
【フォト】モリモリの筋量で新部門を席巻 近藤が見せたステージショット
2023年はシーズン初戦となった『SPRING CUP』(4月開催)の同部門で優勝。年間の集大成となる『JAPAN PRO GRAND PRIX』(12月開催)においても、並みいる強敵を退けて頂点に立った。
堂々たるパフォーマンスを見せる彼も、初めは筋トレはあくまで趣味の一環だった。その中で、コンテストで見た友人の姿が脳裏に焼き付いた。
「『ステージでポージングしているのは、普段見ているあいつじゃない』と錯覚するくらい、輝いて見えたんですよね。カッコいい友人の姿を見て、じゃあ自分もやってみようかなと興味が湧いて出場するようになりました」
サマスタには2020年の『埼玉大会』SPORTS MODEL部門から出場し、総合優勝でプロ資格を獲得した。2021年の『JAPAN PRO GRAND PRIX』ではSPORTS MODELで2位と悔しい結果になってから1年半、懸命に自己研鑽に励んできた。その成果が2023年、より筋量が求められるCLASSIC SPORTS部門で開花した。
2021年に優勝を逃して以降、彼の中では試行錯誤の日々が続いた。もちろん楽な毎日ではなかったが、その中でも大きかったのは「ワクワクする」という思いだ。彼にとって筋トレとは終わりのない旅であり、理想を追求する旅路もまた喜びなのだ。
今シーズンはボディビルにもトライし、JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)の大会出場を見据えている近藤。挑戦の日々はまだまだ終わらない。
「JBBFのトップ選手達と並ぶため、虎視眈々とバルクアップしています。しかし、筋肉は年輪のようなものなので、バルクだけに焦点を当てていたら現トップ選手には追い付けないと考えているので、スポーツモデル仕込みの“美”のボディビルで勝負していこうと思ってます」
目指す姿は“圧倒的な存在”。さらなるサイズアップを直近の目標とし、近藤の旅路は続いていく。