パーソナルトレーナーの契約形態や力量はさまざま ユーザーの見極める目も重要になる【春の筋活超入門】




初心者のトレーニングへの疑問を解決する本企画。今回は理解しているようでじつは知らないパーソナルトレーナーの仕事内容について大長武史トレーナーに聞いてみました。

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パーソナルトレーナーって、どんな仕事?

パーソナルトレーナーの大きな特徴は、指導専門ということです。

一般的にパーソナルトレーナーと言った場合、メインはジムエリアでの筋力トレーニング指導を行なう場合が多いと思います。ただ、有酸素運動、各種スポーツ、ヨガ、ストレッチ……など、さまざまなジャンルのパーソナルトレーナーが存在しているので、自分の目的に合ったトレーナーを選ぶといいでしょう。

ここでは筋力トレーニング系のトレーナーについて話を進めていきます。

ジムのスタッフとして指導しているトレーナーは、指導だけでなくジムの清掃も機材のメンテナンスも受付もします。一方、パーソナルトレーナーは指導だけでお金をいただいています(個人ジムはまた別ですが)。そこは大きな差かと思います。

スタッフトレーナーは、所属するジムの方針に沿って指導をするので、基本的には誰に頼んでも同じ内容の指導になります。しかし、独立したパーソナルトレーナーはオリジナルの指導が可能です。しっかり勉強しているトレーナーと出会えれば、最先端かつハイレベルな指導を受けることもできるでしょう。

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資格なしでもトレーナーになれる?

パーソナルトレーナーの契約形態はさまざまですが、たとえばゴールドジムでは私のようにフリーランスとして年間契約をしているトレーナーもいれば、スタッフとしてジムで勤務しつつパーソナル指導をしているトレーナーもいます。

私が契約しているゴールドジムでは「5店舗契約」や「全店舗契約」などがあり、5店舗契約ならその5店舗を自由に行き来できます。私は大森店(ゴールドジムサウス東京ANNEX)のみの1店舗契約で活動させていただいております。

フリーランスの場合、いくつかのジムと契約しているトレーナーもいると思います。通常、年間登録料や指導1件あたりの料金などをジムに納めるケースが多いと思います。ちなみにゴールドジムは年間登録料のみとなっています。

パーソナル指導をするにもトレーナー資格がマストなジムもあれば、中にはそうではないジムもあると聞きます。トレーニングの目的を明確にして、自らトレーナーを見極める力も必要とされる時代だと思います。


大長武史(だいちょう・たけし)
1968年1月17日生まれ。1993年にスポーツクラブでトレーナーデビュー。1996年にはボディビルMr.サンプレイ新人の部優勝、東京都ボディビル選手権新人戦70kg級準優勝の成績を残す。2000年から本格的にパーソナルトレーナーとして活動を開始。GOLD’S GYM公認パーソナルトレーナー、NSCA CPT パーソナルトレーナー、日本ボディビル連盟公認一級指導員などの資格を取得。2002年より、しんそう療法(治療術)を学びはじめ、智聖流野口整体、仁武会活法療法、BHS療法(手技療法、エネルギー療法、催眠療法)も習得。パーソナルトレーナーと治療術家の二刀流で活躍中。

取材・文/森本雄大