「何にも熱中できない自分だった」普通のJKが週5ジム通いの美ボディ女子に変身するまで【小池星蓮#3】




2023年は23歳以下のフィットネス競技日本一を決める『オールジャパン・ジュニア・チャンピオンシップス』(7月開催)で準優勝。当時最年少(高校2年生)にして身長別の日本一を決める『オールジャパン・フィットネス・チャンピオンシップス』に出場するなど、健康的な美しさを競うビキニフィットネスで成績を残している高校生トレーニーの小池星蓮。インタビュー3回目はそんな彼女のトレーニングのルーツに迫る。

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夢中になれる目標ができた

――トレーニングを始めたのは高校1年生。きっかけはトレーニーであるお母さんからの誘いだったそうですね。

「はい。高校1年生の夏休みに暇を持て余していたら、お母さんが『ジムに行ってみたら?』って言ってくれたんです。それでお母さんが普段通っているジムについて行って、簡単なスタジオレッスンとか楽しいプログラムから始めました」

――そこからトレーニングにハマっていくわけですが、どんなところがポイントでしたか?

「何かに向けてがんばれたり、夢中になれたり、目標になったりしたことですかね。高1の8月くらいからジムに通い始めて、2023年2月に初めて『マッスルゲート兵庫』に出るまではちゃんとしたトレーニングをしてなかったんですよ。でもマッスルゲートでレギンス着用のウーマンズレギンスを経験してから、ビキニフィットネスに出たいなと思って、トレーニングの強度を競技向けのものに変えていきました。目標に向けて鍛えるのが楽しくて、そこからどんどんハマっていきましたね」

――夢中という言葉が出ましたが、トレーニングを始める前の自分を振り返るとどうでしたか?

「好きなものとか趣味とかが全然なくて、何にも熱中できない自分だったと思います。部活をしているわけでもなく、帰宅部の高校生でした。スポーツでも文化的なことでも何かに『夢中になりたいな』っていう気持ちはあったんですけど、体育会系の上下関係とか団体活動が苦手で、なかなか一歩を踏み出せませんでした」

トレーニングを始める前はどこか不完全燃焼な日々を送っていたという

――そうだったんですね。小学生の頃は空手や水泳などを習っていたと聞きましたが。

「家族がやっていたから自分もやっていただけで、その頃の習い事ってやらされてる感があったんですよね。だから続きませんでしたし、夢中にもなれなかったんだと思います」

――トレーニングを始めて大会に出るようになってから、気持ちが変わっていったと。

「やったぶんだけ結果がついてくるので、とにかく毎日が楽しかったです。夏はとくに大会真っ最中なので、いい意味で夢中になれてるかなって」

――週5回のジム通いに食事制限まで、すごくストイックだなと尊敬します。

「もちろんやる時はやりますけど、じつは性格は全然ストイックじゃないと思います。けっこう怠けるほうかなと思いますね。気が抜ける時もやる気が落ちることもあります。メンタルが安定しない時はストイックにはできないですね。やってて楽しいとか、何かしらポジティブな気持ちがないと私の場合は続けることができないので、そのあたりは大事にしています」

――そうは言っても、これだけ結果を残しているわけですから普通よりはストイックだと思いますよ。あらためてコンテストの魅力はどんなところに感じますか。

「大会が近づくにつれてどんどん体を仕上げていって、朝早く会場に行ってヘアメイクをしたりして、すごいキラキラした舞台に出て、自分の番号が呼ばれたりとか。非日常で本当にやっていて楽しいなと思います。あとは昔から人前で喋ったり、何かをしたりするというのはすごく得意で好きだったので、そういう面でも自分に合っているのかなと思います」

ステージでは堂々としたエレガンスな姿を見せる

――ぴったりのものが見つかったんですね。そんな中で、星蓮さんにとってトレーニングとはどういうものでしょう。

「大会に向けてがんばるものではありますけど、『自分の人生を良くするもの、生きやすくするもの』だと思っています。やっぱりトレーニングを始める前と始めた後は、日常でもメンタルの持ちようが違うところがあるんです。だから、私があと10歳くらい大人になって、大会に出なくなったとしても日常を良くするための軽いトレーニングは続けていきたいです。せっかく見つけられた好きなことですから」

――トレーニングライフは、まだまだこれからということですね。

「はい。あとは体の機能とか知識的なことももっと知りたいです。それでもっとトレーニングが良くなればと思うので。自分の人生を良くするものとして、トレーニングは一生続けていきたいですね」

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