磨き上げた肉体美を競うボディコンテストのシーズンが徐々に本格化しつつある。各地でトレーニーたちによる熱戦が繰り広げられる中で、4月14日には健康美を競うBEST BODY JAPAN(ベストボディジャパン/BBJ)の『さいたま大会』が埼玉会館にて開催された。
コンテストに出場する理由は十人十色であり、各大会で各選手たちのストーリーに出会うことができる。今回、大会初出場にしてベストボディ・ジャパン部門ガールズクラス(18歳~29歳)のグランプリをつかんだ中村南海は、新たな可能性を拓くためにコンテストの門を叩いた。
普段は看護師として働く毎日を送る。そんな中で挑戦を決めたのは約3か月前だ。
「人前で表現力を発揮するモデルなどの仕事にあこがれていて、今後何かに活かしていきたいと思って挑戦を決めました。経験もないし右も左もわからなかったので、まずは経験を積むために地元の大会にエントリーしました」
本格的なトレーニングに食事管理、ポージング練習と初物づくしとなった今回の挑戦。そんな中でも彼女がこだわったのは「自分でやってみる」ということだ。少しの期間パーソナルトレーニングに通った後は、自ら考えてトレーニングメニューから食事まで試行錯誤。手探りの中で今大会での仕上がりにたどり着いた。
「あえて1回全部自分でやることを選んでみました。自分で考えて分析していくのって力になりますし、これからのための経験になると思ったので挑戦してみました。今回はそういうこだわりがありましたね」
その行動力と意志の強さで調整を進め、今大会で見事なステージを見せた中村。初出場・初優勝を達成したことで、雲の上だった日本大会で結果を残したい思いも強くなった。
「すごく楽しかったです。後悔もなく、挑戦してみてよかったと思いました。今回で日本大会の切符をいただけたのでチャレンジしていきたいです。目指せ日本一グランプリ!」
類まれなる推進力で日本一決戦に乗り込む。チャレンジ精神旺盛な25歳が、ルーキーにして日本大会を湧かせる日も近いかもしれない。