打ち込む目標の存在が人生にハリを与え、活力をみなぎらせる。日頃は塗装工場を経営する土屋領佑は、ボディメイクを通じて充実した人生を送っている。
一昨年からコンテストに出場するようになると、昨年のSUMMER STYLE AWARD(サマスタ/SSA)「名古屋予選」で大活躍。激戦区のSPORTS MODEL部門でオーバーオール優勝、団体公認のプロカードも取得し、その後は精鋭揃いのプロ戦にも挑んだ。
そんな彼がトレーニングを始めたきっかけは、20代になって友人の変化に気づいたことからだという。
「今32歳なんですけど、ジムは20代の頃から10年は通っています。学生時代の友だちが、20代になるとお酒を飲むようになるじゃないですか。食べる量は変わらないのに運動量が減ったりもして、みんな太ってくるんですよね。そういう姿を見ていて危機感を覚えました」
学生時代は野球少年だった土屋にとって、筋トレは競技力アップのためのものだった。大人になってからボディメイクに取り組んでみると、今まで気づかなかった魅力に目覚めた。
「体が変わるのが目に見えてわかりますし、成果を体感しやすい。やっぱりそこが一番じゃないですかね。最初は太りたくない、腹筋を割りたい、くらいの目標でしたけど、ジムに通ううちにボディコンテストに出たいと思うようになりました」
目標が決まると一気に火が付いた。塗装工場の経営の傍らトレーニングに打ち込むと、「コンテストは強制されているものではありませんから、仕事に支障が出てはいけないと思っています。逆にコンテストに出るから、なおさら仕事をがんばろうということで、一層気合いを入れて日々を過ごすようになりました」と好循環がまわり始めた。
工場での仕事は8時~17時が定時。帰宅してから21時まではトレーニングに充てることが日常だ。大会が近くなると減量期を迎えることもあるが、職場の理解もあり両立に苦労することはないという。今シーズンは昨年に続いてプロ戦に挑み、ワンランク上の自分を見せる。
「昨シーズンは脚のサイズ感が課題でしたが、今年はだいぶ改善したと思います。絞りに苦戦しているところもありますが、ここからしっかり絞っていきたいです。8月のプロ戦(JAPAN PRO CHAMPIONSHIP)の前に他団体の大会に出場するので、初戦に向けてまずはコンディションをつくっていきます」
体型のケアから始まったトレーニングが、夢中になれる目標を土屋にもたらした。今シーズンはプロ戦で爪跡を残すべく、挑戦の日々に身を投じる。

