YouTubeに投稿しているボディビル解説動画が話題の筋肉マニアが、毎週一人のボディビルダーをピックアップして紹介していく連載「解体筋書」。今回は、2023年日本クラス別75kg以下級2位の仲泊兼也選手です。
誰もが認める日本一の絞り
仲泊選手は沖縄が誇る日本屈指の絞り職人です。その仕上がりの厳しさは、鈴木雅選手をも上回るかもしれません。バッキバキのハムケツはもちろんのこと、まるで抉れているかのような大胸筋の窪みは、あまりにも衝撃的です。極め付けは、彼が動くだけで浮かび上がる無数のストリエーション。一切脂肪の層がないその体は、まさに「歩く人体模型」と言えるでしょう。
競技歴は20年以上、過去には日本クラス別75kg以下級・ジャパンオープン準優勝という華々しい成績も残している仲泊選手ですが、弱点も存在します。それは、体幹部を中心とした体の厚みです。大胸筋中部上部・僧帽筋・中間広筋・ハムストリングなど、カットの多さに対して立体感の不足を感じる面があり、姿勢やアライメントの改善が課題になると思われます。
反対に、肩腕やハムケツはさすが全国クラスといった充実度を見せており、サイズ・カットともに文句なしの完成度をしています。特にハムストリングは、日本選手権ファイナリスト入りを果たした藤井貫太郎選手に匹敵します。昨年のジャパンオープンでは、身長が近いことで藤井選手との絞り名人対決が密かに実現していました。同じ強みを持つ選手の真っ向勝負は、見ていて胸が熱くなりました。
今回は、仲泊兼也選手についてお話しさせていただきました。53歳という年齢ながら、いまだ「日本一の絞りを有する男」の座を譲らない仲泊選手。ベテランの再起を期待したいですね。
次回は、京都を制した次世代のバルクモンスターについてお話しします。お楽しみに!


