50歳、ラスト世界大会で4冠 アームレスリング女王・山田よう子「皆さんのおかげで取れた金メダル」




9月26、27日、山田よう子さん(50歳)は『IFA世界アームレスリング選手権日本大会』一般女子(Senior Women)52kg級に出場した。

5人の子どもを育てながら、アームレスリング界のトップ戦線を走る山田さん。アームレスリング歴は28年、芸歴は40年を数える。真言宗・池口恵観大阿闍梨のもとで修行し、格闘技ではエンセン井上さんのピュアブレッドに所属している。

【写真】アームレスリング女王・山田よう子さんアザーフォト

この日、山田さんは左腕を曲げたまま固定するようにしていた。聞けば、初日の無差別級の試合で肩を痛め、自力で腕を台の上まで上げることさえできない状態だったという。

それでも山田さんは笑いながら話した。

「神様はいつもこのように、試合前も試合中も何かしら意地悪をするんです(笑)。おかげでメンタルも毎回鍛えられますよ!」

そしてレフト、ライトともに優勝。表彰式では5人の子どもたちを表彰台に上げ、山田さんはずっと上を向いていた。

後から聞くと、この2か月で4人もの大切な人との別れがあったという。その中には、世界大会が終わったら一緒にリハビリをしようと約束していた人もいた。

今大会、偶然にも4階級にエントリーしていた山田さん。一試合、一試合、大切な人たちへの思いを力に変えて戦っていたという。

「優勝した喜びよりも、それ以上に得たものが大きかったです。アームレスリングに出会い、遠藤光男会長をはじめ、いろいろな方との出会いや経験があり、本当に感謝しています。本当にありがとうございました」

今大会を最後に、山田さんは世界大会への挑戦に区切りをつける。

「私はもう世界大会には出ませんが、やっぱり日本人が最強だと思っていますし、日本人とはもうやりたくないですね(笑)。次の世代の子たちには団結する気持ちを持ってもらって、女子選手が増えたらいいなと思っています」

最後の世界大会で、軽量級ながら無差別級に挑戦してレフト、ライトともに優勝。さらに一般の部でも左右を制し、4つの金メダルを手にした。

世界大会への挑戦を終えた山田さんは、最後に自身を支えてくれた人たちへの感謝を口にした。

「思っていた以上に、昔からアームレスリングをやっている方々が応援してくれたことがうれしかったです。3年も会っていなかった親友が来てくれたり、東京から2時間かけて来てくれた方々もたくさんいました。皆さんのおかげで取れた金メダルだと思っています。本当に幸せな、最高の世界大会でした。ありがとうございます。そして遠藤会長、出会って私の人生を変えてくれて、本当にありがとうございました」