YouTubeに投稿しているボディビル解説動画が話題の筋肉マニアが、毎週一人のボディビルダーをピックアップして紹介していく連載「解体筋書」。今回は、2026年ジャパンオープン7位の黒川宏太選手です。
広い肩幅と充実の筋肉量
先日行われた世界最高峰のボディビル大会「ミスターオリンピア」にて7位にランクインし、世界的な注目を集めているIFBBプロボディビルダー”横川尚隆”。そんな彼とかつて肩を並べた選手がいます。彼の名は黒川宏太。岡山県出身、現役のナチュラルボディビルダーです。日本ジュニアボディビルにおいて 2016の横川選手、2017の相澤隼人選手に次いで準優勝を果たしています。
身長157cmと小柄ながら、仕上がり体重はなんと69kg。スケール感のある選手にも劣らない筋肉量とバランスの取れた肉体によって高い評価を得ている選手です。鎖骨が長く、骨格的には厚みが弱点になりやすいタイプですが、凹凸感の強い背中を中心に体幹部も充実しています。遺伝的なミッドセクションの美しいバランスや張り出しの強い外側広筋、丸々とした三角筋や上腕など、均整の取れた隙のない体が魅力です。マッスルコントロールや仕上がりも安定しており、ジュニア時代からの長いキャリアで培った総合力が光る選手だとおもいます。
以前まではポージングで力みが入り、骨盤前傾の姿勢が強い場面が見受けられましたが、先日行われたジャパンオープンでは適度に脱力することで近年で最も良い状態の黒川選手が見れたように感じます。日本クラス別などで度々入賞を果たすも、あと一歩表彰台には届かないという状況が続いていましたが、日本で2番目にレベルの高いオーバーオール戦で7位になったことは今後の躍進の兆しになったのではないかと思います。
SNSでは淡々とトレーニングする様子を上げており、派手な写真や行動は見せない黒川選手。実直に成長を続ける彼の活躍を期待している人は筆者だけではないと思います。今後の動向に要注目ですね。
次回は、会場を支配する脅威的なステージングを誇る学生選手についてお話します。お楽しみに!
写真/木村雄大


