「俺の筋肥大は誰にも止められない」日本一連覇達成の筋肉・扇谷開登の頭に満足の言葉なし まだデカくなって今週末のステージへ




ステージ上では暴力的な筋肉を自信満々に見せつけ、普段のSNS(主にYouTube)でも「筋肥大」と「勝利」にこだわり強気に前向きな発信を続ける男、それが扇谷開登のイメージではないだろうか。もちろんそれは間違っていない。だが、バックステージに戻った扇谷は、意外にも冷静。そして口から出る最初の言葉は反省の弁ばかりであった。

【フォト】ただのテストステロン・扇谷 175cm・90kg超の暴力的ボディ

10月11日に大阪・メイシアター(吹田市文化会館)で開催された「第72回日本男子ボディビル選手権大会」。日本一の筋肉を決するこの大会で扇谷は、大半の審査員が彼に1位票を投じる圧勝劇で見事に連覇を達成した。

扇谷は自身のYouTubeで、大会直後に収録した映像をその日のうちに投稿している。出てくるのは「俺がチャンピオンだ」という喜びと自信に溢れた表情かと思われたが、「悔しい。嬉しいは嬉しいけど、筋肉の張り感だったり、ポージングだったり、100点ではないです。いつもなら汗がバーっと出るのに、今日は全然でなかった」と、涙とともに悔しさをにじませる言葉を並べた。

とはいえ、彼がそんな“ダメダメ”な状態で頂点に立てたわけではない。昨年は筋量でゴリ押しした感はあり「獲れちゃった」と本人も話す優勝劇ではあったが、今年は消防士も辞めて競技に集中できる環境を手にし、全霊をかけて優勝を狙いにいった。「1年間、悔いなくやれることを全部やりきった」とも話しており、彼が頂点に立ったことに疑問を抱くものはほぼいないはずだ。

きっと、彼の頭の中には「満足」が存在しないのだろう。「筋肉の成長に限界なし」とはよく言ったものだが、誰よりもその言葉を信じ、実直に生き続けているのが扇谷開登という男なのだ。15日に公開された動画では、大会後に帰宅し、そのままジムに行ってトレーニングを重ねたと語っている。しかも、いつもより多いセット数だったようだ。

「俺の筋肥大は誰にも止められない。だってやったらデカくなるんだもん」

そう言葉を発した男は、明後日18日、ジュラシックカップのステージに立つ。昨年は寺山諒にトップの座を譲っており、2位からのリベンジの場だ。開催4年目となり、常に日本選手権から間を空けずに行われてきたが、ここまで日本選手権とジュラシックカップのダブル獲りを実現した者はいない。

「目指す理想の男像があって、その過程にジュラシックカップあるだけなんで」

頂点に立った筋肉の塊は、また一段と肥大して川越のステージに立つ。

文・写真/木村雄大