総合優勝を奪取した沖縄男子。「優勝の秘訣は気合いです」その真意は?【サマスタ】




東京・福生市民会館にて開催された、SUMMER STYLE AWARD 「SPRING CUP(東京予選)&SPIRING ROOKIE CHALLENGE CUP」(4月23日)。

シーズン2戦目となった東京予選では、年度始めに照準を合わせてきた選手が多数参戦し盛り上がりを見せた。そんな今大会の男子でひときわ注目を集めたのが、SPORTS MODEL部門ショートクラスで優勝をはたし、同部門のオーバーオール優勝(総合優勝)も獲得した川満飛夢だ。

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先述したクラスでは2位の植杉大樹との競り合いを制して優勝。2022年のサマスタデビューから実績を積み上げる逸材が、今大会でさらなる飛躍を遂げた。そんな彼は大会後、真剣勝負のステージ上とは異なる表情を見せた。

「めっちゃうれしいです。優勝の秘訣は気合いですね。あとふた絞りはいけると思っているので、まだまだ伸びしろがあります」

先ほどまで、鋭い目つきでパフォーマンスをしていた彼はそこにはいない。あどけない表情を見せつつ、快挙の喜びをかみしめる姿に癒しすら覚えた。とはいえ、本当に「気合い」だけであそこまでの体をつくれるものなのか。深く思いを聞いてみると、彼のチャンピオンたる理由が断片を現わした。

「トレーニングも減量も、どんなにきつい時でもやり切ると決めています。そういう意味で気合いということですね。それに自分はトレーナーをしているので、お客さんにもしんどそうな姿を見せたらいけない。そういう気持ちが体づくりもそうですし、ステージでも活きているのかなと思います」

SPORTS MODEL部門ショートクラスでは、植杉選手(右)とのハイレベルな闘いを制した

川満にとっての気合いとは、とにかく自分に負けないこと。過酷な追い込みに屈せず、なおかつ周囲にもいい影響を与える――。その強い精神力と思いやりの心が、彼の唯一無二の魅力につながっているのかもしれない。

「自分は沖縄出身なんですけど、今日は親が地元から見に来てくれました。それもあってより気持ちが入っていましたね。大会までの調整期間で気持ちが切れかけたこともありましたが、持ち直して優勝できたことは自信になりました」

今大会の結果によりプロカードを手にしたことで、今後はより高いステージでの活躍が期待される川満。心を支える「気合い」を原動力に、次なるステップへと歩み続ける。

取材・文・写真/森本雄大

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