「安定の」と言っていい勝ちっぷりだった。
7月2日(日)に開催されたSUMMER STYLE AWARD(SSA/サマスタ)大阪予選にて、BIKINI MODEL部門tallクラスの優勝を飾った駒井亜紀。彼女はオーバーオール審査でもバランスの取れた肉体美を魅せつけ、総合優勝の栄冠を手にした
【フォト】元幼稚園の先生が見せた美ボディ。駒井亜紀のステージショット
サマスタには3度目の出場。27歳とまだ若いが、すでにベテランの貫禄さえある。さまざまな大会に出場経験のある「コンテスト荒らし」の彼女はまさに舞台を支配していた。
もともとはトレーニングとは縁のない幼稚園の先生をしていた。きっかけは職場の先輩からの誘いだった。「ダイエットしたいな」と思っていたところでのジムへのいざないは、運命だったのかもしれない。クラシックバレエとジャズダンスを小学校時代から10年していた。大学時代に辞めた後は、スポーツとは離れた。社会人になってからの運動は「子どもと鬼ごっこくらい」と笑う。他人からは悟られなかったが、自分の体が緩んでいくことを自覚していた。
トレーニングにのめり込むのにさほど時間はかからなかった。自分の体が変わっていくのを実感する中、いつの間にかボディコンテストへの出場が目標になっていった。トレーニングに打ち込める環境を求めて、職場も幼稚園からジムに変えた。
「サマスタの魅力はド派手な演出でした。客席から初めて見て、すぐに目標に変わりました。あの舞台に絶対立つって」
トレーニングはウエイト中心。「走るのは嫌い」という理由で、有酸素運動はもっぱら自転車かウォーキングで行なう。頻度は彼女いわく、「ON期」と「OFF期」に大別しているという。「OFF期」は週4、コンテストを見据えた「ON期」は週6で自分を追い込む。
「減量中はやっぱり体を動かして落としていきたいというのはありますね。それに私、スイッチが入らないとやる気が出ないタイプなんです(笑)」
今年でいえば2月まではOFF。3月からONに入り、6月以降すでに3大会に出場している。「毎年、大会のスケジュールが発表された時から自分のスケジュールも決めていきますね」とはいえ、OFFの期間は短い。サマスタのファイナルは12月。つまりは1年のほとんどは減量生活というわけだ。
「やっぱり辛いですよ」という減量生活を支えるのはおもちだ。
「タンパク質はササミと卵から。炭水化物は、去年はご飯でとっていたんですけど飽きちゃうんですよね。それでたまたま出会ったのがおもちです。同じカロリーでも咀嚼が必要ですし、腹持ちがいいから満足感があるんですよ。」
もちろん、ON期に揚げ物は厳禁だ。「だからOFF期にはいっぱい食べます。私、本当はジャンクフード大好きなんですけどね」
いたずらっぽく笑う女王は、このままファイナルまで突っ走る覚悟だ。
【フォト】元幼稚園の先生が見せた美ボディ。駒井亜紀のステージショット