「自分が大会に出ている姿をInstagramにアップしてたら、息子も筋トレにハマっていったんです」と父・石原孝之さんが言えば、「お父さんの体を間近で見ていて、かっこいい、こうなりたいと思ったんです」と息子の臣人さんは言う。年を重ねて自立していく中で、疎遠になりがちな親子もきっといるだろう。しかし、大会後にお互いをたたえ合う彼らの姿からは、そんな様子はいっさい感じられない。
【フォト】色違いのサーフパンツでステージに立つ孝之さん&臣人さん
二人はともに、7/29(土)に愛知・ラグーナテンボスにて行なわれたSuper Body Contest(SBC)の地方大会に出場。開催5年目のシーズンを送るSBCの中で、小学生以下が出場するKIDS部門を除き、親子で同日のステージに立ったのは石原親子が初めてだ。
「高校生のときはサッカー部でしたが、トレーニング自体はまったく興味がなかったんです。でもお父さんの姿を見てトレーニングを始めて約1年半、一緒にSBCに出るのがこれが初めてでしたが、今回入賞もできて本当に嬉しいです」(臣人さん)
「去年も地元の静岡県で同時開催で行なわれた大会に二人とも出たのですが、あのときは私がSBCのDENIM部門に、息子はSBBF(静岡県ボディビル・フィットネス連盟)の大会に出場という形でした。今回は初めて同じ大会に出場するということで、サーフパンツも同じデザインの色違いのものにしたんですよ(笑)」(孝之さん)
ボディコンテスト出場経験も豊富な孝之さんはこの日、SBC部門LEGEND(男子40歳~49歳)クラスで1位、DENIM部門LEGEND(男子40歳~)クラスで3位の成績を残し、臣人さんも13人が出場したTREND部門(細身のボディが評価されるカテゴリー)のEPIC(男子18歳~39歳)クラスで5位と奮闘。この結果、二人とも12月に行なわれる決勝大会「SBC FINAL」への出場権も獲得した。
「かわいい息子なので、こうしてステージを経験して自信をつけてくれると嬉しい。FINALにまた一緒に出られることになったので、そこでまた親子の思い出をつくりたいですね。今年は息子もハタチになるので、親子の絆が深まればいいなと思います」と、孝之さんは頬を緩ませる。
大会後には自身のInstagramを更新し、「この期間、息子の減量を見守ったからこそ、ステージ上で自信持って堂々と表現する息子の動画を撮りながら、自然と涙が出てきた」と綴ると、「最高のお父さんだよ!!色々なサポートをありがとう」と臣人さんはリプライを送るなど、どこまでも清々しい親子関係を見せてくれた二人。
「自分は体の部分ではまだまだなので、バルクも絞りもがんばってお父さんのようなもっと良い体になりたい」と臣人さん。いずれは、筋量が必要とされるSBC部門で、二人がステージに並んで立ち、優勝を争う日も来るかもしれない。